FXニュース:年末控えポジション調整

2024年12月30日
今日2024年12月30日月曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の157円70銭付近から、円の安値でドルの高値の158円7銭付近の値幅約37銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円89〜91銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2024年12月30日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米株利確調整リスク回避
  • 安全資産米国債と円相場
  • 日経平均年6430円上昇
  • 日為替介入警戒感も燻る
  • 休暇時期市場流動性低下
  • 独政治懸念の欧国債売り
  • 英長期金利一時4.693%

今日2024年12月30日月曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の157円70銭付近から、円の安値でドルの高値の158円7銭付近の値幅約37銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円89〜91銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の157円79〜80銭付近の前東京終値比で約10銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週の日本市場終了後の先週金曜日の夜21時20分頃の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、クリスマスから年末年始にかけてのホリデー時期で市場流動性の低下が観測される中、欧州ユーロ圏主要国のドイツの政治懸念のニュースにより、利回りが欧州長期金利の指標となるドイツ連邦10年債が売られて独債券価格低下に伴う利回り上昇が起き、欧州長期金利の上昇時の欧米金利差縮小や欧州現地の祝日連休明けの実需と休暇を控えた買い戻しもあって欧州ユーロが買われたことに対し、世界的に流動性が高いドルなどの主要通貨が利益確定や持ち高調整で売られた時間があった外貨影響の波及ではドルは円相場で一時157円56銭付近に下落していた、

ただし、その後には米国市場に向けた実需もありドルの買い戻しも入り始め、また時間外の米国債券市場では、先週金曜日の夜20時台の一時4.620%付近からは昨夜21時台には一時4.605%付近に米国10年債の利回が指標となる米国長期金利が反落したとはいえ、来年2025年1月28〜29日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の金利据え置き予想が市場確定値超えの優勢であったことに対し、来年2025年1月23〜24日に開催予定の次回の日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の日銀金融政策決定会合では日銀の追加利上げ予想が後退しており、日米共に次回の金利据え置き予想が優勢だったことからは、当面の間の日米金利差が拡大した状態が継続する可能性を意識した円売りドル買いの影響も燻り、欧州英国市場の後半にあたる先週金曜日の夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時157円79銭付近の始値で、先週金曜日の夜23時56分頃にはドルは円相場で一時157円89銭付近に反発していた。

しかし、米国ニューヨーク株式市場では、年末年始の冬休みのホリデー時期を控えた利益確定やポジション調整の株売りの影響があり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が連日の続伸後の利益確定売りや持ち高調整で反落して大幅安になったほか、米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) も続落し、米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も大幅安の終値に向けたことでは、米国主要株価三指数が揃って下落したことによる株価リスク回避のリスクオフ (Risk-off) で安全資産の米国債が買われ、米国10年債の利回が指標となる米国長期金利が更に下落し、深夜24時30分頃に一時4.580%付近にまで急落したことでは、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差縮小時の円買いドル売りが起きたほか、低リスク通貨の円が買われて上昇し、米国長期金利低下時には同時進行中の英国ロンドン外国為替市場でも午前1時のロンドン・フィキシング (London Fixing) のドル実需の後にはドルの利益確定売りや持ち高調整が入りやすかったため、午前1時23分頃にドルは円相場で一時157円35銭付近と、米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

とはいえ、米国ニューヨーク債券市場では、来年1月からの第二次ドナルド・トランプ次期米国政権に向けてインフレ再燃への警戒感などもあり、米国政策金利の先高観も根強く、米国債券価格上昇後の米国債には利益確定売りや持ち高調整売りの抵抗が入り始めたことでは、一時急落後の米国長期金利が急反発後に上昇を続け、先週土曜日の朝6時30分頃の一時4.634%付近の高利回りに向けていたことでは、午前4時59分頃と5時31分頃にドルは円相場で一時157円95銭付近と、米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

週末を控えた米国市場終盤には、ホリデー時期の市場流動性低下時の値動きが増幅しやすい時間であったこともあり、市場高値後のドルの利益確定売りや先週に連日の円安ドル高の進行後の持ち高調整の円売りポジション解消の円の買い戻しに加えて、米国主要株価三指数が揃って前日比の安値の終値をつけて引けただけでなく時間外のナイトセッションの日経平均株価先物も大幅に反落したため、日米株価下落時のリスク回避のリスクオフの影響による低リスク通貨の円買い需要があったことでは、対ドルの円相場は市場終盤には反発も見せた。

このため、先週金曜日の夜22時頃から土曜日の朝6時55分頃までの米国冬時間の米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の157円35銭付近から、円の安値でドルの高値の157円95銭付近の値幅約60銭で、先週土曜日の朝6時55分頃のニューヨーク終値のドル円は157円87銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の157円99銭〜158円1銭付近と比較すると約12〜14銭の円安ドル高をつけ、先週末を迎えていた。

週明けの今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも、利益確定や持ち高調整の影響が先行したことでは、今朝7時台にドルは円相場で一時157円66銭付近にまで売られたが、日本市場時間に向けた時間外の米国債券取引で米国長期金利が今朝9時頃の一時4.638%付近ヘと上昇を再開したため、今朝8時台の後半には債券利回りを受けた日米金利差拡大時の円売りドル買いでドルは円相場で一時157円91銭付近に上昇し、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時157円90銭付近の始値であった。

今日の日本市場でも、年末年始の日本の冬休み時期を控えた今年の東京株式市場で年末最終取引日の大納会に、日経平均株価の利益確定と持ち高調整の株売りが入り始め、今朝9時頃には前営業日の大幅な上昇後の影響により小幅なプラス圏から始まったものの、数分後にはマイナス圏に転じて前営業日比の大幅安に向けた影響では、日経平均株価下落時のリスク回避のリスクオフで国内第一安全資産の低リスク通貨の円が買われて主要通貨に対して上昇した影響では、今朝9時31〜32分頃にドルは円相場で一時157円70銭付近と今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、今朝9時55分頃の日本市場の仲値決済に向けては、先週末に先行して仕事納めに向けていた日本企業も多かったものの、今日は30日で一部企業や投資系などでは、今年最後の5と10がつく日本の貿易企業の決済日が集中しやすい五十日 (ごとおび / ゴトーび) であったことでは輸入実需の円売りドル買い需要などがあり、今朝9時55分頃の仲値決済時には対ドル円相場は一時157円99銭付近に反発上昇していた。

しかし、続いては年末を控えた市場流動性が低下する中でも、一部の延長営業の輸出企業などの日本企業や、為替介入警戒により年末出勤の可能性もある金融系や投資系などの円の買い戻しの需要もあったことでは、午前11時30〜31分頃にドルは円相場で一時157円70銭付近と、日本市場での円の高値でドルの安値を再記録したが、世界市場でのドルの底値は固く、債券利回りを受けた日米金利差の影響や日米金利差予想の影響もあり、二度目で下抜けできなかったことではテクニカル分析的なダブルボトム (Double bottom) の二重底 (二番底または二点底とも呼ばれる) の買いサインとなってドルは円相場で反発し、下げ幅を縮小し始めた。

また、今日の午後14時過ぎに底値をつけた後に日経平均株価が反発し、今日の下げ幅を縮め始めたことも、今年の東京株式市場の大納会で日経平均株価の年末値が35年ぶりと言われる最高値に向けており、国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りによるドルなどの主要通貨の買い戻しに繋がったほか、時間帯が近い今日のアジア市場で中国中央銀行にあたる中国人民銀行 (PCB / People’s Bank of China) の潘功勝総裁が、「他の主要経済国の中央銀行と比較すると、現在の水準にはまだ調整の余地がある」と発言した影響や、中華系香港上場企業の配当金支払い増加の影響などもあって中国人民元に対してドルが買われて上昇していた外貨影響が円相場に波及し、午後15時11分頃にはドルは円相場で一時158円7銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

一時158円台のドル高値圏からは日本政府と日銀の為替介入警戒感も燻り、利益確定や持ち高調整の抵抗も入り始めたことではドルは円相場で157円台後半へと上昇幅を縮小したほか、時間外の米国債券市場でも世界的な安全資産の米国債の安値からの買い戻しが混ざり始めたことでは米国長期金利も上昇幅を縮小したことも、対ドル円相場に影響を与えた。

ただし、午後15時30分には、今年2024年の東京株式市場の年末最終取引の大納会を終えた日経平均株価は3万9894円54銭の終値をつけ、前営業日比では386円62銭安の大幅安での大引けとなったものの、その前営業日には4万281円16銭付近と前々日比713円10銭高で大引けした後の利益確定や年末調整の影響であったことから、今年2024年の日経平均株価の年間上昇率が+19%に及ぶ6430円で、今年はAI (人工知能) ブームや円安を背景とした海外投資資金流入の追い風もあり、年末値としては35年ぶりに最高値を更新した年率での大幅高の一年で大引けしたことでは、リスク選好のリスクオン (Risk-on) で低リスク通貨の円売りでドルや欧州ユーロなどが買われる値動きもあったことでは、ドルは円相場で157円台後半の底堅い値動きを見せた。

その一方で、日本市場終盤の円の買い戻しや、日本企業が年末年始休みに入った際に海外市場を狙った日本政府と日銀の為替介入への警戒感が高まることでは、夕方からの欧州英国市場の参入後にも米国長期金利低下時の日米金利差縮小時には円の買い戻しが入り始めた。

このため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円89〜91銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の157円79〜80銭付近の前東京終値比で約10銭の円安ドル高になった。

今夜その後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、海外市場を狙った為替介入警戒感も燻り、欧州株式市場も利益確定売りやポジション調整の影響などで軟調になったことでは、世界的な安全資産の米国債買いによる米国長期金利の低下が起きた影響で、日米金利差縮小時もあって低リスク通貨の円買いが続いたことでは、今夜20時台には一時157円台中盤付近と、前東京終値比で円高ドル安への市場反転を見せている時間も観測されている。

今夜19時に財務省が令和6年11月28日~令和6年12月26日における外国為替平衡操作額を発表したが、今回は0円だったことから世界最大の対外純資産残高を持つ日本政府と日銀が今後の為替介入に向けた多額の実弾資金を確保し続けていることが海外市場でも意識されており、年末年始の日本企業の休暇時期の海外市場での警戒感が燻っていた。

今夜20時台の欧州英国市場時間には金利先物市場のデータを基に米国政策金利のフェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出することで世界的に有名な米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールが、来年の2025年1月28〜29日開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国政策金利据え置き予想値が一時88.8%付近と市場で確定値と考えられている70%を超えた優勢さを続けていたが、それに対する次回の0.25%の米国小幅追加利下げの市場予想値は一時11.2%付近と劣勢ではあるものの、来年早期の米国政府案の不確実性もあり前営業日同時刻比ではやや上昇していた。

今夜この後の米国市場では最新米国経済指標の発表予定があり、日本時間の経済指標カレンダーの予定は、今夜23時45分に12月の米国シカゴ購買部協会景気指数と、深夜24時に11月の米国住宅販売保留指数などが発表される予定である。

また、年末年始の市場流動性低下時の値幅が増幅されやすい世界市場での、世界の債券市場や株式市場やコモディティ市場などの為替相場への影響や、世界政治と世界情勢などの最新ニュースなどの影響も引き続き注視されており、一部の金融系や投資系では為替介入警戒時の休日出勤の可能性なども話題に上がっている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は164円69〜70銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の164円45〜47銭付近と比べて約24銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、前述の通り、独政治懸念を受けた欧州長期金利上昇時の対ドルや対円での欧州ユーロの買い戻しの影響や、祝日連休明けの欧州ユーロの現地実需に加えて、今年の日経平均株価の年末値が35年ぶりに最高値を更新したことではリスクオンの低リスク通貨の円売りでも欧州ユーロや英国ポンドなどが円相場で買われて前東京終値比で上昇した東京終値をつけていた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0427〜1.0428ドル付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の1.0418〜1.0419ドル付近と比べると約0.09セントのユーロ高ドル安であった。

また、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は198円56〜62銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の197円73〜79銭付近と比べると約83銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、先週末のドイツ債券利回り上昇に連れる形でも上昇していた英国10年債の利回りが指標となる英国長期金利は、今日は一時4.693%台の高利回りを記録し、債券利回りを受けた日英金利差拡大時の円売り英国ポンド買いも為替相場に影響を及ぼした。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年12月30日の日本時間(JST)21時3分(チャート画像の時間帯は、10月最終日曜日に英国夏時間が終了し、来年3月最終日曜日まで日本から時差9時間遅れの英国冬時間の標準時間 (GMT / Greenwich Mean Time) になった英国ロンドン外国為替市場の英国冬時間 (GMT / JST-9) の12時3分頃) 設定の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。なお、米国市場も11月の第1日曜日から来年3月の第2日曜日は米国冬時間 (EST / Eastern Standard Time / GMT-5 / JST -14) にあたるため、2024年11月3日に米国サマータイム (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) の米国夏時間も終了し、現在の世界市場では欧州市場と英国市場と共に米国市場も冬時間で日本との標準時差となっている。

通貨ペア JST 21:03の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比
ドル/円 157.60 〜 157.61 −0.19 (円高)
ユーロ/円 164.72 〜 164.73 +0.27 (円安)
ユーロ/ドル 1.0448 〜 1.0450 +0.0030 (ドル安)
英ポンド/円 198.49 〜 198.55 +0.76 (円安)
スイスフラン/円 174.61 〜 174.67 −0.73 (円高)
豪ドル/円 98.34 〜 98.38 +0.19 (円安)

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。