FXニュース:米長期金利一時4.8%台

2025年1月13日
今日2025年1月10日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の157円94銭付近から、円の安値でドルの高値の158円45銭付近の値幅約51銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は158円39銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年01月10日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日介入や利上げ予想燻る
  • 最新米雇用統計は上振れ
  • 米株大幅下落リスク回避
  • 米期待インフレ値が上昇
  • 2022年以来のユーロ安
  • 英ポンド下落も外貨波及

今日2025年1月13日月曜日の日本の東京外国為替市場は「成人の日」の祝日休場であるが、世界FX市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの東京外国為替市場相当時間の対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の157円97銭付近から、円の高値でドルの安値の157円25銭付近の値幅約72銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間の対ドル円相場は157円47〜48銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の158円39銭付近の前東京終値と比べると約92銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) のマーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週金曜日の東京外国為替市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、前日の11月日本毎月勤労統計調査の現金給与総額の前年同月比が上振れと約32年ぶりの基本給増加率上昇率で「賃金上昇を伴う2%のインフレ目標」の日銀の追加利上げ予想が市場で燻ったことに続き、先週金曜日の夜17時30分頃に米国ブルームバーグ通信 (Bloomberg) などが、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が今月1月23〜24に開催予定の「次回の日銀金融政策決定会合では、変動が大きい生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価 (コアコアCPI) について、2024年度と2025年度の見通しが上方修正となる公算が大きい。利上げの是非は直前まで見極める方針だ。事情に詳しい複数の関係者への取材で分かった」と報道したニュースが市場で話題になり、先週金曜日の午後にはオーバーナイト・インデックス・スワップ(OI / Overnight indexed swap)市場のデータが示す今月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ確率が一時40%以下に後退後であったが、報道を受けた市場では日銀追加利上げ予想が再び意識されたことなどから、主要通貨に対する円買いが起きて円相場が上昇を始めた。

その影響から、対ドル円相場も先週金曜日の夜18時10分と26分頃に対ドル円相場は一時157円63銭付近と円相場が上昇し、前東京終値比の円高ドル安への市場反転も見せたが、米国政策金利の先高観も根強く、テクニカル分析的なダブルボトム (Double bottom) の二重底 (二番底、二点底とも呼ぶ) を下抜けしなかったドルの底堅さからドルは円相場で反発し、先週金曜日の夜20時14分頃には一時158円17銭付近に買い戻されていた。

先週金曜日の夜の英国ロンドン外国為替市場時間には、金利先物市場のデータを基にして米国政策金利のフェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出することで世界的に有名な米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールは、今月2025年1月28〜29日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国政策金利据え置き予想値は一時95.2%付近と市場で確定値と考えられている70%を超えた優勢さの推移を続けており、それに対する次回の0.25%の米国小幅追加利下げ幅の市場予想値は一時4.8%付近に後退し、日米欧英豪金利差予想に影響を与え、円高と共にドル高も進行していた外貨波及などが円高進行時の円相場でのドルの底堅さの要因となっていた。

欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる先週金曜日の夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時157円99銭付近の始値であったが、米国政策金利の先高観を受けて先週金曜日の夜22時5分頃に米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.702%付近と4.7%台への再上昇を見せ始めていたため、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差拡大によるドルの買い戻しの影響もあって、この時間のドルは円相場で一時158円6銭付近と158円台に乗せ始めていた。

先週金曜日の夜22時30分には、最新米国重要経済指標の12月の米国雇用統計の発表があり、12月の米国非農業部門雇用者数変化 (NFP / Non-Farm Payrolls) の前月比は前回の22.7万人と前回修正の21.2万人と市場予想の16.0万人を上回る25.6万人に上振れしたほか、12月の米国失業率も前回と市場予想の4.2%よりも堅調な4.1%に改善されたことを受けては、市場予想を上振れする堅調な米国雇用市場を背景に、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国政策金利据え置き予想値が一時96.8%付近に上昇し、次回の米国小幅利下げ予想値は一時3.2%付近に後退したため、米国政策金利の先高観の高まりにより、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が先週金曜日の夜22時40分頃の一時4.783%付近から一時4.79%付近と2023年11月以来の高利回りに向けて急伸したため、債券利回りの金利差を受けた円や主要通貨に対するドル買いの影響により、先週金曜日の夜22時34分頃にドルは円相場で一時158円88銭付近と、昨年2024年7月12日以来の円安ドル高となる米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

ユーロドルも一時1.0215ドル付近と、2022年11月以来のユーロ安ドル高を記録するなど、外貨影響も対ドル円相場に波及していた。

しかし、堅調な12月の米国雇用統計の中でも、12月の米国平均時給は前月比が前回の0.4%に対し市場予想通りの0.3%の上昇率に留まったほか、前年同月比は前回と市場予想の4.0%の上昇率を下回る3.9%に下振れしたことを受けては、昨年2024年7月以来の円安ドル高の進行後に海外市場時間をターゲットとした日本政府と日銀の為替介入警戒感が燻ったことや、米国政策金利の先高観を受けて米国主要株価三指数が大幅な下落を見せ始めた株価リスク回避のリスクオフ (Risk-off) などから、市場高値後のドルの利益確定売りと低リスク通貨の円の買いが起きて対ドルの円相場が反発し、先週金曜日の夜23時44分頃にはドルは円相場で一時157円76銭付近と再び157円台に反落した。

深夜24時には最新米国経済指標の1月の米国ミシガン大学消費者態度指数の速報値の発表があり、前回の74.0と市場予想の73.8を下回る73.2に低下した一方で、米国消費者の1年先の期待インフレ率が前月の2.8%から3.3%に上昇しており、5年先の期待インフレ率も3.0%から3.3%に上昇したことから、今月1月20日から発足する自称「タリフマン (Tariff man / 関税男)」の第二次ドナルド・トランプ米国政権の米国関税強化案による米国インフレ再燃警戒感の影響もあり、今年の米国政策金利の先高観が更に高まったことでは、深夜24時5分頃にドルは円相場で一時158円16銭付近に反発したが、米国政策金利の先高観から企業への貸付ローン金利などが決算に影響を与えることへの警戒感などから米国主要株価三指数の株売りが進んだ株価リスク回避では低リスク通貨の円買いが起き、対ドルの円相場は再び157円台に反発上昇した。

米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が前営業日比で一時750ドル近い大幅下落を見せ、マイナス圏の推移を続けて大幅安の終値に向けていたことや、米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) も反落し、米国ナズダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前営業日比で大幅安の終値に向けてマイナス圏の推移を見せており、米国主要株価三指数下落時のリスク回避のリスクオフによる低リスク通貨の円買いの影響により、深夜24時25分頃にはドル円は一時157円23銭付近と、米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、大幅下落後の米国主要株価が安値からの株の買い戻しの影響などで下落幅をやや縮めた時間があったことや、世界的な安全資産でもある米国債が一時買い戻されていた影響などでは、市場安値後のドルには他の主要通貨に対する外貨影響の波及もあって円相場でも買い戻しが入っていたことでは、低リスク通貨の円に対するドルの下げ幅縮小があり、先週土曜日の午前4時2分頃にはドルは円相場で一時157円99銭付近に買い戻されており、157円台後半のニューヨーク終値に向けた。

このため、先週金曜日の夜22時頃から土曜日の朝6時55分頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の158円88銭付近から、円の高値でドルの安値の157円23銭付近の値幅約1円65銭で、先週土曜日の朝6時55時頃のニューヨーク終値のドル円は157円73銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の158円14銭付近と比較すると約41銭の円高ドル安をつけて週末を迎えていた。

週明けの今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続く今日の日本市場は成人の日の祝日休場で世界市場の流動性の低下が観測されていたが、今朝9時頃からの今日の日本の東京外国為替市場相当時間の世界FX市場の対ドル円相場の東京始値相当時間は一時157円90銭付近で、今朝9時24分と30分頃に一時157円97銭付近と、今日の日本市場相当時間の円の安値でドルの高値を記録した。

この要因として、週明けの今日には金利先物市場のデータを基に米国政策金利のフェデラル・ファンド (FF / Federal Funds) レートの市場予想値を算出することで世界的に有名な米国シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME / Chicago Mercantile Exchange) グループのフェドウオッチ (FedWatch) ツールでは、今月2025年1月28〜29日に開催予定の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国政策金利据え置き予想値は一時97.3%付近と市場で確定値と考えられている70%を超えた優勢さで更なる上昇に向けており、それに対する次回の0.25%の米国小幅追加利下げ幅の市場予想値は一時2.7%付近へと後退に向けたほか、市場予想では今年年内の米国小幅利下げ回数が約1回程度に低下するタカ派予想が高まるなど、米国政策金利の先高観が為替相場に影響を与えていた。

しかし、日本と時間帯が近いアジアの株式市場も低調となったため、アジア株価下落時のリスク回避のリスクオフによる低リスク通貨の円買いが起き始めたことなどから円相場に上昇圧があった一方で、オフショア中国人民元がドルに対して買われたドル下落圧の影響などにより対ドルの円相場は反発上昇し、日本市場休場時の為替介入警戒感の燻りによる円買いも入り、午後15時5分頃にはドル円は一時157円25銭付近と、今日の日本市場相当時間の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、夕方からの欧州英国市場に向け、時間外の米国債券取引で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が午後16時43分の一時4.798%付近に向けて上昇を始めたほか、米国ダウ先物も反発を見せ始めたことなどから、今夜17時頃からの世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場での今夜17時43分頃の一時4.801%付近へと一時4.8%台の高利回りに向けた上昇を見せ始めていたことでは、ドル買いの抵抗も入り、夕方16時前頃にドルは円相場で一時157円60銭付近に買い戻された時間もあり、ドルは円相場で157円台中盤付近へと下げ幅を縮小していた。

このため、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間の対ドル円相場は157円47〜48銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の158円39銭付近の前東京終値比では約92銭の円高ドル安であった。

しかし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、今夜17時台に米国長期金利が一時4.8%台に上昇したことを受けては今夜17時37分頃に一時157円67銭付近に買われていたドルは、世界的な安全資産の米国債買いの影響などで米国長期金利が上昇幅を縮小し、今夜19時台には一時4.78%台と4.7%台に反落したことでは円相場でドルは再び157円台前半へと反落も見せている。

今夜この後の米国市場では最新米国経済指標の発表予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、28時に12月の米国月次財政収支などが発表される予定である。

また、今日の日本市場は祝日休場であったが、世界FX市場は平日で海外FXなどでは通常取引が可能であるために世界市場は動いており、今日も世界情勢と政治や最新経済指標と要人発言などを含めたファンダメンタルズのニュースの影響や、世界の債券市場や株式市場とコモディティ市場などの為替相場への影響などもFXトレーダー達に注視されている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値相当時間は160円86〜88銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の163円8〜10銭付近と比べると約2円22銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な要因は、先述の米国主要株価三指数下落やアジア株安のリスク回避のリスクオフで低リスク通貨の円が買われやすかった一方で、リスク市場に弱い欧州ユーロが大幅な下落を見せており、低リスク通貨の円に対するユーロ安に加えて、世界的な流動性の高さから欧州ユーロや英国ポンドに対しては安全資産でもあるドルに対しても欧州ユーロは2022年11月以来のユーロ安値を一時更新しており、外貨影響も円相場に波及したことで大幅安になった。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間は1.0215〜1.0217ドル付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の1.0296〜1.0298ドル付近と比べると約0.81セントのユーロ安ドル高であった。

また、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値相当時間は191円8〜14銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の194円64〜70銭付近と比べると約3円56銭の大幅な円高ポンド安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年1月13日の日本時間(JST)20時6分(チャート画像の時間帯は2025年3月最終日曜日まで日本から時差9時間遅れの英国冬時間の標準時間 (GMT / Greenwich Mean Time) の英国ロンドン外国為替市場時間 (GMT / JST-9) の11時6分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。米国市場も2024年11月の第1日曜日から2025年3月の第2日曜日まで米国冬時間 (EST / Eastern Standard Time / GMT-5 / JST -14) にあたるため、現在の世界市場では欧州・英国・米国市場共に冬時間で日本と標準時差になっている。

通貨ペア JST 20:06の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比
ドル/円 157.33 〜 157.34 −1.04 (円高)
ユーロ/円 160.41 〜 160.43 −2.67 (円高)
ユーロ/ドル 1.0192 〜 1.0194 −0.0104 (ドル高)
英ポンド/円 190.72 〜 190.78 −3.92 (円高)
スイスフラン/円 171.54 〜 171.60 −2.04 (円高)
豪ドル/円 96.66 〜 96.70 −1.43 (円高)

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