FXニュース:日米金融政策見通し注目
2025年3月18日
東西FXニュース – 2025年03月18日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 欧米ウクライナ停戦期待
- 米景気指標市場予想以下
- 米GDP算出指標は堅調
- 米主要株価三指数が続伸
- 株価リスク選好の円売り
- 明日の日銀総裁発言控え
- 米パウエル議長発言予定
- 英MPC高金利維持予想
今日2025年3月18日火曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の149円25銭付近から、円の安値でドルの高値の149円88銭付近の値幅約63銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円83銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の148円85銭付近の前東京終値比では約98銭の円安ドル高であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の昨夕の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、独財政拡張案や米露首脳会談を受けたウクライナ停戦期待の欧州ユーロ買いで、低リスク通貨の円だけでなく世界的な流動性の高さから欧州通貨に対する安全資産でもあるドルが売られた外貨影響が対ドル円相場に波及したため、昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は148円46銭付近の始値であった。
米国市場では、昨夜21時30分に米国景気関連の最新重要米国経済指標の2月米国小売売上高が発表され、前月比は前回−0.9%が前回−1.2%に下方修正された上で市場予想を下回る0.6%以下の0.2%に低下し、自動車を除くコアの前月比も前回−0.4%は前回−0.6%に下方修正されたものの市場予想通りの0.3%であった。
同時発表だった3月の米国ニューヨーク連銀製造業景気指数も、前回プラス圏だった5.7が市場予想のマイナス圏の−2.0を大幅に下回る−20.0に悪化したことでは、発表時の昨夜21時30分にドルは円相場で一時148円25銭付近に瞬時の下落を見せて、この日の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。
しかし、最新重要米国景気指標の2月の米国小売売上高では、米国の国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) の算出に使用する飲食店と自動車ディーラーと建設資材店とガソリンスタンドを除くコア売上高のコントロールグループ (Control-group) の指標は、電子商取引活動回復が寄与して1%増加し、減少していた前月比では改善された強い結果であったことが指摘されると、米国景気後退懸念の緩和と共に世界的な安全資産である米国債が売られ、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜21時45分頃に一時4.325%付近に上昇したため、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差拡大時の円売りドル買いによりドルは円相場で反発上昇し、昨夜22時47分頃に一時149円10銭付近と149円台に上昇し、昨日の日本市場で記録した円の安値でドルの高値を再記録した。
続いて、昨夜23時に発表された最新米国経指標の3月の全米住宅建設業者協会 (NAHB / National Association of Home Builders) 住宅市場指数が前回と市場予想の42に届かない39であったことでは、ドルは円相場で再び148円台後半に戻す抵抗になったが、同時発表の1月米国企業在庫は前回マイナス圏だった−0.2%に対し、市場予想通りのプラス圏の0.3%に改善されたことは一時の下げ止まりも見せていた。
一方、欧州市場では、経済協力開発機構 (OECD / Organization for Economic Cooperation and Development) の世界経済見通しで、2025年と2026年の欧州ユーロ圏の成長率見通しが引き下げられたことでは安全資産の国債買いでドイツ連邦債買いが起きたほか、世界的な安全資産の米国債にも安値からの買い戻しが入ったことでは、上昇後の米国長期金利が深夜24時30分頃には一時4.266%付近にまで反落したため、深夜24時39分頃にドルは円相場で一時148円44銭付近に売られたが、米国ニューヨーク株式市場では金利警戒感の緩和を受けて米国主要株価三指数の中でも金利に最も敏感な米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が反発上昇し、続いて米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も揃って反発後の上昇に向け始め、米国市場では安全資産の米国債売りにより米国長期金利が反発し、ドルも円相場で反発上昇を始めて上昇トレンドになった。
米国ニューヨーク株式市場では、過度な米国景気後退懸念が緩和された影響もあり、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が前営業日比353ドル44セント高の終値に向け、米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) も前営業日比36ドル18セント高の終値に向け、世界的なハイテク企業比率が高い米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前営業日比54ドル58セント高の終値に向けるなど市場終盤には揃って上昇していたため、米国主要株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) の安全資産売りで、米国ニューヨーク債券市場で午前3時45分頃に米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は一時4.315%付近に再上昇し、債券利回りを受けた金利差トレードの円売りドル買いに加え、低リスク通貨の円売りの影響により、午前4時32分頃に対ドル円相場は一時149円29銭付近と米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、昨日の日本市場の円の安値でドルの高値を上抜けた。
また、今週は米国現地時間で今夜3月18日から明日19日 (時差で日本時間では翌20日未明まで) に開催される米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) や、日本時間で本日3月18日から明日19日に開催の日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の日銀金融政策決定会合と、3月20日のスイス中央銀行 (SNB / Swiss National Bank) と英国中央銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) など金融政策決定会合のイベントが続くため、米国関税政策によるインフレ圧が意識される中で、今月のFOMCと日銀会合で金利据え置き予想が市場で優勢である影響や、今後の見通しをFRBのジェローム (ジェイ) ・パウエル議長の発言や日銀の植田和男総裁の発言で見極めたいと注目度が高まったことなども為替相場に影響を与えていた。
このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の148円25銭付近から円の安値でドルの高値の149円29銭付近の値幅約1円4銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は149円21銭付近と、前営業日同時刻の147円64銭付近の前ニューヨーク終値比で約57銭の円安ドル高をつけていた。
今朝早朝のアジア・オセアニア市場に続き、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時149円40銭付近の始値で、今朝9時24分頃の一時149円25銭付近が今日の日本市場の円の高値でドルの安値となり、今日の日本市場ではドルが円相場で上昇を続けた。
日本市場の今朝の仲値決済では、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが優勢であったほか、今朝早朝の米国主要株価三指数上昇の影響があり、日本企業の主要取引先のある米国の過度な景気後退懸念が緩和されたことで、今日は東京株式市場でも日経平均株価も上昇して始まり、プラス圏の安定した推移を続け、日本株価上昇時のリスク選好のリスクオンで国内第一安全資産の低リスク通貨の円が売られて円相場が下落し、午後15時30分に今日の日経平均株価が3万7845円42銭の終値をつけて前営業日比448円90銭高の大幅高で大引けした続伸を見せると、低リスク通貨の円売りが勢いを増し、午後15時32分に対ドル円相場は一時149円88銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。
ただし、今日から始まった日銀金融政策決定会合の明日の発表と植田和男総裁の記者会見の発言のイベントを控えていることや、日本時間では時差で明後日未明にあたる米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の発表と米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム (ジェイ) ・パウエル議長の定例記者会見での発言予定のイベントリスクによる持ち高調整と様子見や買い控えなどはやや抵抗となったため、夕方からの欧州市場参入の影響もあり、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円83銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の148円85銭付近の前東京終値比で約98銭の円安ドル高になった。
今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表や米国債入札などが予定されており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に2月米国住宅着工件数と2月米国建設許可件数と2月米国輸入物価指数と2月米国輸出物価指数が同時発表され、今夜22時15分に2月米国鉱工業生産と2月米国設備稼働率と、26時に米国20年債入札予定などを控えている。
また、世界の株式市場と債券市場やコモディティ市場などの為替相場への影響に加えて、欧米を含めた各国の政策影響とウクライナ情勢などを含む世界情勢などのニュースや要人発言なども、世界のFXトレーダー達の市場予想材料となっている。
一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は163円85〜86銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の161円89銭付近の前東京終値比で約1円96銭の大幅な円安ユーロ高であった。
主な要因は、前日に続き、独財政拡張案への期待感やウクライナ停戦に向けた米露首脳会談のニュースを受けて地政学リスク緩和による欧州ユーロ買いが低リスク通貨の円や世界的に流動性が高い対ユーロの安全資産でもあるドルに対して起きた影響が続いたほか、今日は日米主要株価上昇を受けたリスク選好のリスクオンでも低リスク通貨の円やドルに対して欧州ユーロが買われやすくなり上昇したことで、低リスク通貨の円に対して大幅高になった。
その影響から、ユーロドルも今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0935〜1.0937ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の1.0876ドル付近の前東京終値比で約0.59セントのユーロ高ドル安であった。
英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は194円61〜67銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の192円55銭付近の前東京終値比で約2円6銭と大幅な円安ポンド高であった。
主な要因は、欧州ユーロと同様に日米株価上昇を受けたリスク選好のリスクオン市場では、低リスク通貨の円に対して英国ポンドが買われやすくなっていた。
さらに、明日の日銀金融政策決定会合では現在0.50%程度の金利据え置き予想が市場で優勢であるが、明後日の3月20日には英国中央銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) も控えるが、今月の英国政策金利据え置き予想が市場で優勢になっており、今日の夕方の欧州市場では現在4.5%の英国政策金利が今年も主要国の中では比較的高水準で維持されるとの市場予想が浮上しており、英国ポンドは1〜3月の第1四半期にも約4%上昇した影響もあり買われやすくなり、今日の英国ポンドはイベントリスクが1日近い対ドルで昨年2024年11月以来の一時1.30ドル台を記録する値動きなった外貨影響もポンド円相場に波及した。
短期金融市場データを基にした市場予想値では、今年年内の英米の利下げ幅の市場予想値が、英中銀 (BoE) は51bp (Basis Point / ベーシスポイント) の0.51%程度であったことに対し、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) は60bp未満の0.60%以内で織り込まれるなど、現時点で4.50%の英国政策金利が現在4.25〜4.50%の米国政策金利に対し、今後も高水準で維持されることになる可能性から、今日は英国ポンドが買われて上昇した。
なお、先週に発表された1月の英国内総生産 (GDP) は市場予想以下であったものの、今日は英国政府計画の大型インフラ支出が英国経済成長を支えるとの期待も高まっていた。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年3月18日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時4分(チャート画像の時間帯は2025年3月最終日曜日まで日本から時差9時間遅れの英国冬時間の標準時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場時間の11時4分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されることには注意が必要である。
通貨ペア | JST 20:04の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比 |
ドル/円 | 149.62 〜 149.63 | +0.77 (円安) |
ユーロ/円 | 163.62 〜 163.63 | +1.73 (円安) |
ユーロ/ドル | 1.0933 〜 1.0934 | +0.0057 (ドル安) |
英ポンド/円 | 194.31 〜 194.37 | +1.76 (円安) |
スイスフラン/円 | 170.16 〜 170.22 | +1.79 (円安) |
豪ドル/円 | 95.29 〜 95.33 | +0.95 (円安) |
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