FXニュース:米PCEデフレーター控え

2025年3月28日
今日2025年3月28日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の151円21銭付近から、円の高値でドルの安値の150円38銭付近の値幅約83銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は150円44銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年03月28日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米関税インフレの先高観
  • 米政府は関税警戒感牽制
  • 米経済指標は強弱混合に
  • 四半期末の英ロンフィク
  • 東京都CPI市場予想以上
  • 欧米日主要株価指数続落
  • ミャンマー地震影響懸念

今日2025年3月28日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の151円21銭付近から、円の高値でドルの安値の150円38銭付近の値幅約83銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は150円44銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の150円52銭付近の前東京終値比では約8銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、米国関税政策によるインフレ圧の警戒感や米国政策金利先高観などの影響により、昨夜18時59分頃の時間外の米国債券取引で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.403%付近と4.4%台に上昇し、債券利回りを受けた金利差トレードでドルが低金利通貨の円や主要通貨に対して買われ、昨夜20時59分頃には対ドル円相場は一時151円3銭付近と一時151円台に上昇していた。

その影響から、欧州英国市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時151円2銭付近の始値で、昨夜21時2分頃にはドルは円相場で一時151円9銭付近に一時続伸したが、その後は上昇後の米国長期金利が昨夜21時頃に一時4.392%付近に戻した影響で、ドルも円相場で150円台後半に反落した。

米国市場では、昨夜21時30分に最新米国重要経済指標の2024年10〜12月第4四半期米国実質国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) 確報値の発表があり、前期比年率は前回速報値と市場予想の2.3%に対し2.4%に上方修正されたが、同四半期の米国GDP個人消費の確定値は前期比年率が前回速報値と市場予想の4.2%を下回る4.0%に下方修正され、同四半期の米国コアPCE (Personal Consumption Expenditures / 個人消費支出) 確定値も前期比年率が前回速報値と市場予想の2.7%を下回る2.6%に下方修正されたことを受けては、反落を始めていた米国長期金利が安全資産の米国債買いの影響で急落した。

ただし、同時発表だった前週分の米国新規失業保険申請件数は、前回22.3万件は前回22.5万件に修正されたものの市場予想の22.5万件よりは堅調な22.4万件で、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の189.2万人が前回188.1万人に修正された上で市場予想の188.8万人よりも堅調な185.6万人と、米国雇用市場が市場予想より強さを示したことでは、この時間に発表された米国経済指標は強弱混合であったことはやや抵抗になった。

米国関税警戒感の再燃などの影響で、米国ニューヨーク株式市場では米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) と米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) が揃って下落して始まり、安全資産の米国債や低リスク通貨の円が買われたが、昨夜22時40〜45分頃に株価が底値をつけてからは下げ幅を縮小したが、安全資産の米国債買いの影響で一時急落した米国長期金利も昨夜22時40分頃の一時4.260%付近にまで同時に低下していたため、昨夜22時43分頃にドルも円相場で一時150円58銭付近の底値をつけたが、その後には米国主要株価の買い戻しと共に米国長期金利が反発したことから、この時間が昨夜の米国市場の円の高値でドルの安値となり、その後のドルは円相場で買い戻されて反発した。

この時間の米国主要株価三指数の買い戻しの一因は、ニュースで米国ホワイトハウス報道官が「関税の数字の一部は予想よりも控えめなものになる」と発言したことが話題になり、マイナス圏だった米国主要株価三指数は深夜前頃には一時プラス圏に揃って転じた株価影響があり、以前の一時の株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で買われていた安全資産の米国債や低リスク通貨の円がリスク選好のリスクオン (Risk-on) に転じて売られたため、深夜前の昨夜23時58分頃にはドルは円相場で一時151円6銭付近と、再び151円台に反発し、安全資産の米国債売りの影響で米国長期金利も深夜24時15分頃には一時4.384%付近に下げ幅を縮小していた。

日本時間の昨日の早朝に米国政府のドナルド・トランプ大統領が4月2日の夜から発動して4月3日から関税徴収が開始される25%の米国自動車関税の大統領令に署名した世界ニュースに対して、英国を除く欧州やカナダなどの国々から警戒感や報復関税や対抗措置の示唆などの様々な反応が出ていたが、昨日には日本政府の石破茂首相も「日本には適用しない様に強く要請している」と発言し、その一方で適用時には「適切な対応を考えなければならない」とし、「あらゆる選択肢が検討対象であり、対抗措置も選択肢としてある」と警戒感を高めていたが、その警戒感が市場予想よりも控えめになる期待感の市場反応が見られた。

一方、米国市場と同時進行していた世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場では、四半期末の月末を控えたロンドン・フィキシング (ロンフィク / London Fixing) を前にしたドル売りフロー (Flow / 流れ) が観測されたことでは、深夜24時42分頃にドルは円相場で一時150円67銭付近に戻したが、午前1時のロンフィク時以降は再び主要通貨に対するドル買いが再開し、午前1時42分頃にドルは円相場で一時151円16銭付近と米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、同米国市場からは翌市場にあたる今夜この後の米国市場では、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達が注視していることでも知られている最新米国重要経済指標で重要インフレ指標でもある2月米国個人消費支出(PCE / Personal Consumption Expenditures)物価指数の米国PCEデフレーターの発表イベントを控えており、イベントリスクで市場高値後のドルの利益確定や持ち高調整の抵抗も混ざり始めた。

また、一時は揃ってプラス圏に転じていた米国主要株価三指数にも、四半期末を控えたポジション調整もあって利益確定売りや持ち高調整が入ったため、米国主要株価三指数が揃って反落して前日比で安値の終値をつけたことも、低リスク通貨の円の抵抗要員となっていた。

とはいえ、午前5時30分頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官である米国ボストン連邦準備銀行のスーザン・コリンズ総裁の発言があり、「米国関税政策が短期的なインフレ率を押し上げることは不可避と見受けられる」と警戒感を示し、インフレ抑制のための米国政策金利据え置きの長期化が適切となる公算が大きいとの観測報道があったことでは、ドルは円相場で抵抗を交えながらも底堅い値動きを見せた。

このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の150円58銭付近から円の安値でドルの高値の151円16銭付近の値幅約58銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は151円5銭付近と、米国市場の前営業日同時刻の150円57銭付近の前ニューヨーク終値比で約48銭の円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場時間の今朝8時30分には、日本の最新経済指標で首都圏のインフレ指標でもある3月日本東京都区部消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の生鮮食料品を除く貴重的なコア指数が発表され、前年同月比が前回と市場予想の2.2%を上回る2.4%に上振れしたことを受けては、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の追加利上げ予想に影響を与えたことなどから円が買われて反発上昇し、今朝8時43分頃に対ドルの円相場は一時150円76銭付近と150円台後半に反発していた。

続いて、今朝8時50分には今月3月18〜19日開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見が公表され、国内の高水準の賃上げやインフレ圧などから2%の物価目標実現が目前に迫りつつあるとしており、「経済と物価の見通しが実現していけば、引き続き、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」としており、「具体的な政策運営は経済と物価の見通しが実現する確度をアップデートしながら、適切に判断していく必要がある」などの意見があった。一方で、米国関税政策の日本経済の下振れリスク懸念もあった。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時150円85銭付近の始値であったが、日本市場では今朝9時55分の仲値決済に向けた年度末前の日本企業の輸入実需やドル準備金などの円売りドル買いが入り、今朝9時36分頃にドルは円相場で一時151円21銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、今日の東京株式市場でも月末を控えた利益確定や持ち高調整などの影響もあって日経平均株価が続落して始まり、今朝早朝までの米国主要株価下落の影響や米国関税政策への警戒感が燻る中で、今朝の日銀の追加利上げ予想の影響があって午後に下落幅を拡大して大幅安の終値に向け、今日の午後15時30分頃に日経平均株価は3万7120円33銭の終値をつけて前日比679円64銭安の大幅安で大引けし、日経平均株価下落時の国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが起き、対ドルの円相場は150円台前半に反発上昇した。

さらに、今日の午後15時20分頃にミャンマー北西部のサガイン近くの震源深さ約10キロ付近でマグニチュード7.7と観測の大地震があったニュース速報が入り、隣国タイのバンコクで建設中のビルの倒壊や商業施設に人々が閉じ込められるなどの被害が報告されたことでも、世界経済への影響懸念のリスク回避のリスクオフで世界的な安全資産の米国債や低リスク通貨の円が買われたため、夕方からの欧州市場の参入後の日本市場終盤には世界的な安全資産の米国債価格上昇に伴う利回り低下の影響により、夕方16時55分頃や17時前には米国長期金利が一時4.324%付近に低下したため、債券利回りを受けた日米金利差縮小時の円買いドル売りも入り、夕方16時59分頃にドルは円相場で一時150円38銭付近と今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録し、前東京終値比で円高ドル安に転じた。

そのため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は150円44銭付近で、昨夜17時の150円52銭付近の前東京終値比では約8銭の円高ドル安になった。

ただし、今夜その後の20時台の英国ロンドン外国為替市場では、米国長期金利が反発を始めたことや、四半期末の月末を控えた円の利益確定売りや持ち高調整が欧州ユーロや英国ポンドなどの現地通貨に対して入っており、小幅な円安ドル高への市場反転も見せている。

今夜この後の米国市場では、最新米国重要経済指標の発表予定と次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に2月の米国個人消費支出 (PCE) と米国PCEデフレーターと米国PCEコア・デフレーターと米国個人所得が発表され、今夜23時には3月米国ミシガン大学消費者態度指数の確報値と、25時15分頃から次回のFOMC投票権を持つFRBのマイケル・バー理事の発言予定などを控えている。

また、四半期末を控えた世界の株式市場と債券やコモディティ市場などの為替相場への影響や、各国の政策などの影響や世界情勢と要人発言などのファンダメンタル分析向けニュースも、テクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の値動き予想材料となっている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は162円31銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の161円99銭付近の前東京終値比では約32銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、四半期末の月末を控えた今日の欧州市場では、米国長期金利反落を受けた対ドルの欧州ユーロの買い戻しが優勢で、今日の夕方に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツやフランスの経済指標が市場予想以下であったことはやや抵抗になったものの、月末を控えた自国通貨の買い戻しでは、円の利益確定売りや持ち高調整の欧州ユーロの買い戻しが入り、今日の東京終値では欧州ユーロが円やドルに対して前日比で上昇していた。

そのため、ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0789ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の1.0762ドル付近の前東京終値比で約0.27セントのユーロ高ドル安であった。

ただし、その後の今夜17時55分に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの3月独失業率は、前回と市場予想の6.2%に対し6.3%とやや軟調であった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は194円85銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の194円34銭付近の前東京終値比で約51銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、今日の夕方16時に発表された最新英国重要経済指標の2024年10〜12月第4四半期の英国国内総生産 (GDP) 改定値が、前期比は前回と市場予想通りの0.1%であったが、前年同期比は前回と市場予想の1.4%を上回る1.5%に上方修正され、同時発表だった2月英国小売売上高も、前月比が前回1.7%と前回修正1.4%と市場予想の−0.4%に対し1.0%と市場予想以上で、前年同月比は前回1.0%と前回修正0.6%と市場予想の0.6%を上回る2.2%に上振れし、自動車を除くコアも市場予想以上であったことから、英国ポンドが買われて上昇した。

ただし、昨夜は英国10年債の利回りが指標となる英国長期金利が一時4.868%付近の高利回りになっていたが、今夜は反落して4.775%台に下げていたことでは小幅域だった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年3月28日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時49分(チャート画像の時間帯は2025年3月最終日曜日まで日本から時差9時間遅れの英国冬時間の標準時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場時間の11時49分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されることには注意が必要である。

通貨ペア JST 20:49の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比
ドル/円 150.81 〜 150.83 +0.29 (円安)
ユーロ/円 162.48 〜 162.50 +0.49 (円安)
ユーロ/ドル 1.0773 〜 1.0775 +0.0011 (ドル安)
英ポンド/円 194.98 〜 195.04 +0.64 (円安)
スイスフラン/円 170.79 〜 170.85 +0.57 (円安)
豪ドル/円 94.90 〜 94.94 −0.02 (円高)

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