FXニュース:米PCE物価高と消費減速

2025年3月31日
今日2025年3月31日月曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の149円64銭付近から、円の高値でドルの安値の148円70銭付近の値幅約94銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円17銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年03月31日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • スタグフレーション警戒
  • 欧対米関税譲歩検討報道
  • 米関税政策貿易摩擦懸念
  • 米主要株価三指数大幅安
  • 日経平均株価も大幅続落
  • 米長期金利一時4.1%台

今日2025年3月31日月曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の149円64銭付近から、円の高値でドルの安値の148円70銭付近の値幅約94銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円17銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の150円44銭付近の前東京終値比では約1円27銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週金曜日の夜の日本市場終了後の英国冬時間最後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、先週金曜日の夜18時35分頃に米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利の一時4.344%付近への反発を受けた円売りドル買いの影響や、四半期末を控えた円の利益確定売りで欧州ユーロや英国ポンドなどの現地通貨の買い戻しが入っていた外貨影響の対ドル円相場への波及などで、先週金曜日の夜20時38分頃に対ドル円相場は一時150円87銭付近と、前東京終値よりも円安ドル高に傾いた時間があった影響では、先週金曜日の夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時150円80銭付近の始値であった。

米国市場では、先週金曜日の夜21時30分に最新米国重要経済指標の発表が始まり、2月の米国個人消費支出 (PCE / Personal Consumption Expenditures) 物価指標の米国PCEデフレーター (PCE deflator) の前年同月比は前回と市場予想通りの2.5%であったが、天候条件などで価格変動が激しい食品とエネルギー除く物価基調の2月の米国PCEコア・デフレーターは、前月比が前回と市場予想の0.3%を上回る0.4%に上昇し、前年同月比も前回の2.6%と市場予想の2.7%を超える2.8%に上昇し、米国関税政策の影響によるインフレ圧への警戒感が高まる中で基調的な物価上昇も観測されたことでは、インフレ抑制のための米国政策金利の先高観が意識され、発表の瞬間の先週金曜日の夜21時30分にドルは円相場で一時150円92銭付近と、この日の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

同時発表だった2月の米国個人所得の前月比も、前回0.9%が前回0.7%に下方修正されたものの、市場予想の0.4%を上回る0.8%であった。

しかし、2月の米国個人消費支出 (PCE) の前月比は、前回の−0.2%が−0.3%に下方修正されたほか、市場予想の0.5%を下回る0.4%に低下したことでは、米国物価高のインフレの一方で、米国経済の3分の2以上を占めている米国個人消費支出の減速感が指摘されたことでは、インフレ (Inflation) と景気停滞 (Stagnation) が同時に起きるスタグフレーション (Stagflation) への警戒感が燻り始めたことでは、ドルは円相場で反落を始めた。

そこに、先週金曜日の夜23時頃の3月米国ミシガン大学消費者態度指数の確報値の発表が続き、前回と市場予想の57.9を下回る57.0に下方修正された一方で、米国関税政策への警戒感もあって1年先と5年先の期待インフレ率が市場予想以上に速報値から上方修正されたため、米国トランプ関税物価高と景気後退懸念のトランプセッションに加えて、前述の米国スタグフレーションへの警戒感が高まり、発表後の先週金曜日の夜23時35分頃にはドルは円相場で一時149円91銭付近と149円台に下落した。

深夜過ぎ頃には、米国ブルームバーグ通信 (Bloomberg) が、第二次ドナルド・トランプ米国政権の相互関税政策に対し、これまでは対抗措置を検討していたことが知られる欧州連合(EU / European Union)が、ディール (Deal) による「一部緩和を目指して譲歩可能な分野を洗い出す作業を進めている」と報じたニュースが市場で話題になったことでは、深夜24時50分頃に英国冬時間最後のロンドン・フィキシング (London Fixing) に向けた主要取引通貨のドル実需の影響もあってドルは円相場で一時150円33銭付近と、一時150円台への反発も見せたが、ロンドン・フィキシングの後には再び現地通貨などの買い戻しが入ったことでは、ドル円は再び149円台に戻し始めた。

また、この日には米国政府のドナルド・トランプ大統領がカナダ政府のマーク・カーニー新首相と初の電話会談をし、当初は「友好的で実質的な協議だった」と4月28日に予定されているカナダ下院の総選挙後すぐに「経済や安全保障の新たな関係」の交渉を始めることで合意した」とマーク・カーニー首相が語り、ドナルド・トランプ大統領も「極めて生産的であり多くの点で合意した」と「4月下旬のカナダ総選挙後に会談を持つことで合意した」と発言したが、ドナルド・トランプ大統領はその後の米国ホワイトハウスでの発言では、「カナダに対する米国関税措置は、絶対にやり遂げる」と強行姿勢を崩さない発言もしたことでは、貿易摩擦懸念が再燃し、関税物価高による米国スタグフレーションのリスク増加への警戒感が続いた。

米国ニューヨーク株式市場では、四半期末を控えた利益確定や持ち高調整の影響でもマイナス圏で始まっていた米国主要株価三指数が米国スタグフレーションへの警戒感の影響による株売りで大幅な下落を見せたため、世界的な安全資産の米国債買いの影響により、米国ニューヨーク債券市場では一時反発後の米国長期金利が再び低下に転じていたことも、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差縮小時の円買いドル売りに影響を与え、米国主要株価三指数が揃って大幅安の終値に向けたベア・マーケット (Bear Market / 弱気市場) の中で、米国主要株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で低リスク通貨の円がドルから買われて円相場が上昇し、先週土曜日の早朝5時22分頃に対ドル円相場は一時149円67銭付近と、週末を控えた同米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

このため、先週金曜日の夜21時頃から先週土曜日の朝5時55分頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の150円92銭付近から円の高値でドルの安値の149円67銭付近の値幅約1円25銭で、先週土曜日の朝5時55分頃のニューヨーク終値は149円84銭付近と、米国市場の前営業日同時刻の151円5銭付近の前ニューヨーク終値比で約1円21銭の大幅な円高ドル安をつけて先週末を迎えていた。

なお、今月上旬の3月9日からの米国夏時間に続き、先週末から英国夏時間のサマータイムに1時間時差調整され、日本と世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場との時差は英国冬時間の日本時間−9時間から英国夏時間の日本時間−8時間に縮まり、これまでは夕方からの欧州市場の後の東京終値時間からの参入であった英国市場が、英国夏時間のサマータイム中は日本時間で1時間早い夕方からの参入となった。

週明けの今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも、米国相互関税政策による貿易摩擦への警戒感や米国スタグフレーション・リスクが意識された世界的な安全資産の米国債買いの影響があり、米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響で先週末の米国ニューヨーク終値の頃にも一時4.239%付近と4.2%台に低下していた米国長期金利の影響による債券利回りの日米金利差縮小による円買いドル売りや低リスク通貨の円買いドル売りが先行し、今朝8時34分頃に対ドル円相場は一時149円30銭付近とドルに対して円相場が上昇していた。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時149円62銭付近の始値で、この今朝9時0分の1分間の値動きの中で瞬時に記録した一時149円64銭付近が、今日の日本市場の円の安値でドルの高値となりドルは円相場で下落した。

今朝9時55分の仲値決済の頃には日本企業の輸入実需の円売りドル買いがやや抵抗となったものの、四半期末や年度末の月末を控えた輸出企業の円買いドル売り入ったことで反落した。

また、今日の東京株式市場でも、先週末の米国主要株価三指数に続いて先物から下落していた日経平均株価が今朝9時台に前営業日比で−1500円近くも大幅に下落し、世界的な安全資産の米国債買いの影響が続いたことでは、日本市場時間の時間外の米国債券取引で米国長期金利がさらに低下し、今朝9時23分頃から一時4.198%付近と一時4.1%台の下落を見せ始めていたため、日本株価下落時のリスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いに加えて、債券利回りの金利差トレードでも日米金利差縮小時の円買いドル売りが入り、午前11時30分頃にドルは円相場で一時148円72銭付近と一時148円台になった。

その後の日経平均株価は一時前営業日比で−1576円付近の底値からはやや反発を見せたものの、午後15時30分には今日の日経平均株価は3万5617円56銭の終値をつけ、前営業日比1502円77銭安の大幅安で大引けし、今年最大の下落幅と呼ばれる中で、日米株価下落による安全資産の米国債買いと低リスク通貨の円買いの影響を為替相場に与えていた。

欧州夏時間になり日本時間で午後15時頃からの参入になった欧州市場に続き、英国夏時間になり夕方16時頃から英国ロンドン外国為替市場が参入すると、午後15時38分頃に米国長期金利が一時4.188%付近にまで4.1%台で低下後の影響などがあり、夕方16時14分頃にドルは円相場で一時148円70銭付近と、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、その後には米国債券価格上昇後の米国債売りも入り始めたことなどでは、今夜17時頃に東京終値の頃には米国長期金利は一時4.217%付近と一時4.2%台に反発したため、ドルも円相場で一時149円台に反発した抵抗が入った。

とはいえ、今日は米国スタグフレーションのリスクへの警戒感などから日米株価下落を受けた一時148円台の大幅な円高ドル安が進行した後であった影響では、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円17銭付近で、前営業日同時刻の先週金曜日17時の150円44銭付近の前東京終値比で約1円27銭の円高ドル安になった。

今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時45分に3月米国シカゴ購買部協会景気指数と、今夜23時30分に米国ダラス連銀製造業活動指数などを控えている。

また、3月末の四半期末を控えた世界の株式市場と債券やコモディティ市場などの為替相場への影響や、各国の政策などの影響や世界情勢と要人発言などのファンダメンタル分析用のニュースもテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の値動き予想材料となっている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は161円56銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の162円31銭付近の前東京終値比では約75銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、先週末には米国主要株価三指数だけでなく欧州主要株価も大幅安で引けており、それに続いた今日の日経平均株価の大幅安という世界的な株安のリスク回避のリスクオフでは、低リスク通貨の円がドルだけでなく欧州ユーロや英国ポンドに対しても買われやすかった。

そのため、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は193円30銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の194円85銭付近の前東京終値比で約1円55銭の大幅な円高ポンド安であった。

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0831ドル付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の1.0789ドル付近の前東京終値比で約0.42セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、世界的な株価下落を受けた安全資産の米国債買いの影響により、米国債券価格上昇時の利回り低下が起き、米国長期金利低下時のドル売りの影響があった。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年3月31日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の19時42分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の11時42分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されたことには注意が必要である。

通貨ペア JST 19:42の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比
ドル/円 149.30 〜 149.32 −1.14 (円高)
ユーロ/円 161.43 〜 161.45 −0.88 (円高)
ユーロ/ドル 1.0811 〜 1.0813 +0.0022 (ドル安)
英ポンド/円 193.07 〜 193.13 −1.78 (円高)
スイスフラン/円 169.30 〜 169.36 −1.32 (円高)
豪ドル/円 93.25 〜 93.29 −1.43 (円高)

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