FXニュース:米シカゴPMI予想上振れ
2025年4月01日
東西FXニュース – 2025年04月01日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 米景気懸念緩和国債売り
- 米ダウとS&P500株反発
- 豪政策金利4.1%を維持
- 日経平均株価も小幅反発
- 米欧英長期金利が再低下
今日2025年4月1日火曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の149円53銭付近から、円の安値でドルの高値の149円99銭付近の値幅約46銭で、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円62銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の149円17銭付近の前東京終値比では約45銭の円安ドル高であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時149円38銭付近の始値で、前日に発表された米国経済指標を受けて米国スタグフレーションへの警戒感がまだ燻っていたことなどでは、安全資産の米国債買いの影響で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜21時頃に一時4.198%付近と一時4.1%台に戻していた時間もあったため、昨夜21時36分頃にドルは円相場で一時149円36銭付近と昨夜の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。
しかし、昨夜22時45分に発表された最新米国経済指標の3月米国シカゴ購買部協会景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) は、前回の45.5から悪化が予想されていた45.0に対し47.6と前回と市場予想よりも良く、生産や雇用の項目も改善されたことなどから、過度な米国景気懸念が緩和され、主要通貨に対するドルの買い戻しが入り始めたほか、安全資産の米国債売りが入り始めて、米国長期金利が4.2%台に反発し上昇を始めた。
この米国シカゴ購買部協会の景気指数である米国シカゴ購買部協会景気指数 (PMI) は、米国でシカゴ地区と称されるイリノイ州とアイオワ州とインディアナ州とミシガン州とウィスコンシン州の製造業の景況感を示す指標で、新規注文や在庫と雇用などについての項目を購買担当者達に調査して毎月の月末の最終営業日の頃に発表されているが、最新米国重要経済指標の米国ISM (Institute for Supply Management / 米国サプライマネジメント協会) 製造業購買担当者景気指数の1営業日前のタイミングで発表されることから先行指標の一種としても知られるため、想定外の改善が同市場からは翌日にあたる今夜この後に発表予定の最新米国重要経済指標の3月ISM製造業景況指数の市場予想に影響を与えていた。
その影響から、米国ニューヨーク株式市場でも続落後の米国主要株式の買い戻しが入り始めて、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が反発上昇したほか、米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も連れて下げ幅を縮小したことから、安全資産の米国債売りに伴う米国債券価格低下時の利回り上昇で米国長期金利上昇時の債券利回りの日米金利差拡大時の円売りドル買いと米国株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) の低リスク通貨の円売りが起き、米国市場の四半期末の月末市場ということもあってドルの買い戻しも入ったことから、今朝未明の午前3時26分頃にドルは円相場で一時150円27銭付近と、昨夜から今朝までの米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。
米国ニューヨーク債券市場でも、安全資産の米国債売りと債券価格上昇後の利益確定売りの影響などで、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が、午前3時20分頃に一時4.259%付近に上昇しており、債券利回りの金利差トレードで米国長期金利上昇時のドル買いに影響を及ぼしていた。
ただし、米国ブルームバーグ (Bloomberg) ニュースが、「欧州中央銀行(ECB / European Central Bank)の複数の当局者は、4月に利下げするかどうかをまだ決めかねている」と関係者情報として報じ、「投資家の想定以上に会合結果は柔軟であることが示唆された」という観測記事が話題になり、これまでの市場予想では4月の欧州追加利下げ予想値が優勢であったことから、「第二次ドナルド・トランプ米国政権の欧州を含めた関税政策や、欧州軍事支出拡大などの不確実性の高まりなどを背景に、欧州利下げ休止を検討している」などの観測を受けた欧州ユーロの買い戻しが世界的に流動性の高いドルなどに対して入った外貨影響の波及は抵抗になり、ドルは円相場で150円台から149円台に戻していた。
一方、米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (Dow Jones Industrial Average) が大幅に反発上昇した前日比大幅高で引けたほか、米国S&P 500種株価指数 (Standard and Poor’s 500 index) も小幅高となったが、米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) は下げ幅を縮小したものの小幅安の終値をつけたことは、米国主要株価三指数中の二指数上昇は低リスク通貨の円相場に影響を与えていた。
米国市場では、今夜この後に最新米国重要経済指標の米国ISM (Institute for Supply Management / 米国サプライマネジメント協会) 製造業購買担当者景気指数の発表イベントを控えていることもあり、月末の利益確定や持ち高調整後には様子見も混ざり始めた。
このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の高値でドルの安値の149円36銭付近から、円の安値でドルの高値の150円27銭付近の値幅約91銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は149円96銭付近と、米国市場の前営業日同時刻の149円84銭付近の前ニューヨーク終値比では約12銭の円安ドル高をつけていた。
今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも、過度な米国景気懸念が緩和されたことではドルの買い戻しが入り、今朝8時21分頃に対ドル円相場は一時150円14銭付近と、再び150円台に上昇した時間があったが、明日4月2日の夜から発動予定の米国相互間税政策への警戒感も燻っていたことでは低リスク通貨の円買いも入り再び149円台に戻した。
今朝8時30分に発表された日本の最新経済指標の2月日本失業率が前回と市場予想の2.5%よりも強い2.4%であったことも、欧米の完全雇用を超えた堅調さによる円買いも入ったが、2月日本有効求人倍率は前回と市場予想の1.26に対し1.24と、求職者数に対する企業の求人数の割合はやや減っていた。
続いて、今朝8時50分に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が、今年1〜3月の第1四半期の四半期日銀短観を発表し、四半期大企業製造業業況判断は前回の14に対し市場予想通りの12と第二次ドナルド・トランプ米国政権による相互関税政策への警戒感があり景況感悪化を反映したが、四半期大企業製造業先行きでは前回の13と市場予想の9に対し12と市場予想ほどは悪化せずに堅調さも見せる強弱混合で、四半期大企業非製造業業況判断も前回と市場予想の33を上回る35だったが、四半期大企業非製造業先行きは市場予想の29に対し前回と横ばいの28に留まっていた。
なお、4四半期ぶりの大企業製造業の景況感の低下要因となった米国関税への警戒感が高まる自動車は4ポイント悪化し、自動車用部品などを含まれるはん用機械が8ポイントの悪化を見込み、非鉄金属も9ポイント悪化していたが、その一方で円安を背景とした訪日外国人観光客のインバウンド市場は強く、宿泊や飲食サービス業は6ポイント上昇のプラス46で、小売りも8ポイント上昇のプラス21であったほか、国内向け市場でもインフレや賃上げなどのコスト上昇分の価格転嫁について販売価格上昇から低下を引いた企業の販売価格判断DIでは、大企業非製造業が3ポイント上昇のプラス32になり、調査が開始された1983年以来の史上最高値となり、大企業製造業も3ポイント上昇のプラス28していたことは、賃金上昇を伴う2%のインフレ目標を掲げる日銀の追加利上げ予想に影響を与えた。
今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時149円95銭付近の始値であったが、今朝の日本市場の4月初めの朝9時55分の仲値決済に向けては、日本企業の輸入実需の円売りドル買いが入り、また今朝早朝に米国主要株価三指数中の二指数が反発上昇で引けていた米国スタグフレーション警戒の緩和の影響があり、今朝の東京株式市場で日経平均株価が上昇して今朝9時25分頃に日通し高値圏の株価になった時間の低リスク通貨の円売りも為替相場に影響を及ぼし、今朝9時38〜39分頃に対ドル円相場は一時149円99銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。
ただし、続いては国内輸出企業の円買いドル売りが入ったことや、今朝の日銀短観を受けた日銀の追加利上げ予想の影響などもあり、市場高値後の日経平均株価が上昇幅を縮小し始めたことに続き、時間外の米国債券市場で世界的な安全資産の米国債買いが入って米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が下げ始めた影響では、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差縮小時の円買いドル売りも入り始めて、対ドルの円相場が反発した。
一方、日本市場と同時進行していたオセアニア市場のオーストラリアでは、正午12時30分頃に豪準備銀行 (RBA / Reserve Bank of Australia) の政策金利と声明の発表があり、市場予想通りの4.10%の金利据え置きを発表し、声明文では物価動向については「基調インフレは緩和している」としたが、金利維持の慎重姿勢を示し、続いて昼下がりの13時30分頃からの豪準備銀行 (RBA) のミシェル・ブロック総裁の記者会見での発言も、「5月の次回RBA会合での追加利下げの扉は開いていない」と慎重な姿勢を示し、「データを待つのが賢明」と、今後のデータ次第であることを示唆していた。
昼の13時5〜10分頃には、今朝の上昇幅を縮小していた日経平均株価が一時マイナス圏に達したことなどを受けて、低リスク通貨の円買いが起きたほか、時間外の米国債券市場でも世界的な安全資産の米国債買いの影響により米国長期金利が低下し、昼の13時4〜7分頃に一時4.196%付近と、それまでの4.2%台から一時4.1%台に低下した時間があったため、債券利回りの金利差トレードの円買いドル売りと日経平均株価下落時の国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いの影響が強まり、午後13時56分頃にドルは円相場で一時149円53銭付近と、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。
しかし、一時はマイナス圏に転じていた日経平均株価の買い戻しが入り始めてプラス圏に反発すると、市場高値後の低リスク通貨の円にも利益確定売りや持ち高調整が入ってドルが買い戻されて円相場で反発し、午後15時30分頃に今日の日経平均株価が3万5624円48銭の終値をつけて前日比6円92銭高の小幅高のプラス圏で大引けすると低リスク通貨の円売りが優勢になり、また欧州夏時間になって午後15時頃からになった欧州市場の参入によるドル買いも入ったことなどから、午後15時54〜56分頃にはドルは円相場で一時149円99銭付近と、今朝9時38〜39分頃に記録した今日の日本市場の円の安値でドルの高値を数分間に渡る高止まりで再記録した。
とはいえ、時間外の米国債券市場では、午後15時53分頃に一時4.203%付近と4.2%台に戻して上昇していた米国長期金利が、午後16時頃には再び一時4.198%付近と4.1%台に反落しており、ドルも円相場で今朝と同価格の高値圏で数分間の高止まりを見せた後に上抜けをできなかったことでは150円台に乗せられず、テクニカル分析的なダブルトップ (Double Top) の毛抜き天井の天井を打つ形の売りサインでの反落に転じた。
欧州市場では、夕方の午後16時50分に欧州ユーロ圏のフランスの3月仏製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値が発表されたが前回と市場予想の48.9を下回る48.5に下方修正されており、午後16時55分のドイツの3月独製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は前回と市場予想通りの48.3であったが、今夜17時の欧州ユーロ圏総合の3月欧州製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は前回と市場予想の48.7を下回る48.6に下方修正されており、世界的な安全資産の米国債が買われた影響などで米国長期金利が低下し、今朝の高値圏付近まで上昇していたドルは円相場で上昇幅を縮小した。
このため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は149円62銭付近で、昨夜17時の149円17銭付近の前東京終値比では約45銭の円安ドル高になった。
今夜この後の米国市場では、最新米国重要経済指標の発表予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時45分に3月米国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値と、今夜23時に先述の最新米国重要経済指標の3月の米国ISM (Institute for Supply Management / 米国サプライマネジメント協会) 製造業景況指数の発表予定と、2月の米国雇用動態調査(JOLTS / Job Openings and Labor Turnover Survey)求人件数と2月米国建設支出も同時発表されるイベント時間を控えている。
また、世界の株式市場と債券やコモディティ市場などの為替相場への影響や、主要国の政策などの影響や世界情勢と要人発言などのファンダメンタル分析向けのニュースなども、テクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の値動き予想材料になっている。
一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は161円62銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の161円56銭付近の前東京終値比では約6銭の小幅な円安ユーロ高であった。
主な要因は、昨夜の観測記事を受けて市場予想で一時80%以上と確定値を超えていた欧州中央銀行 (ECB) の次回の追加利下げ予想がやや後退した欧州ユーロの買い戻しの影響や、今日の日経平均株価が反発上昇して小幅高で引けたことを受けた低リスク通貨の円売りなどが、今日の東京終値時のユーロ円相場に影響を及ぼしていた。
ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.0802ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の1.0831ドル付近の前東京終値比で約0.29セントのユーロ安ドル高であった。
主な要因は、経済指標を受けて米国スタグフレーション警戒感が緩和したことから、欧州ユーロなどの主要通貨に対してもドルが買い戻されており、円相場でも前日比で円安ドル高の東京終値になっていたことから、欧州ユーロに対しても前日比のユーロ安ドル高で終えた。
なお、今夜18時には最新欧州重要経済指標の3月欧州消費者物価指数 (HICP / 英語:Harmonised Index of Consumer Prices / 米語:Harmonized Index of Consumer Prices) 速報値が発表され、前年同月比は前回の2.3に対し市場予想通りの2.2%に鈍化し、同月の欧州HICPコア指数の速報値の前年同月比は前回の2.6%と市場予想の2.5%に対し2.4%に鈍化した。
ただし、同時刻発表の2月欧州失業率は、前回と市場予想の6.2%に対し6.1%に改善している。
英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は193円11銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の193円30銭付近の前東京終値比で約19銭の円高ポンド安であった。
主な要因は、米国長期金利低下に連れやすい英国10年債の利回りが指標となる英国長期金利が一時4.6585%付近にまで低下した影響があった。
ただし、今夜17時30分に発表された3月英国製造業購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は、前回と市場予想の44.6を上回る44.9に上方修正されたが、景気ボーダーラインの50は下回り続けている。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年4月1日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時0分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の12時0分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されたことには注意が必要である。
通貨ペア | JST 20:00の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比 |
ドル/円 | 149.38 〜 149.39 | +0.21 (円安) |
ユーロ/円 | 161.29 〜 161.30 | −0.27 (円高) |
ユーロ/ドル | 1.0796 〜 1.0798 | −0.0035 (ドル高) |
英ポンド/円 | 192.80 〜 192.86 | −0.50 (円高) |
スイスフラン/円 | 169.28 〜 169.34 | −0.03 (円高) |
豪ドル/円 | 93.35 〜 93.39 | −0.15 (円高) |
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