マーケットコメント:日経平均900円下落!日銀は金利据置!

2024年11月01日
日経平均900円下落!日銀は金利据置!

 

東西FXマーケットコメント – 2024年11月01日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、今朝900円越えの下落となった日経平均株価に関して、前日の日銀の政策会合の内容を踏まえつつ、その背景と今後の動向を徹底的に分析します。メインテーマは下落する日経平均と日銀植田総裁による円高への積極的姿勢。

【11月 1日】日経平均900円下落!日銀は金利据置!

11月1日、日本株市場において、日経平均の値下げ幅が一時的に900円を超えた。

この背景には、金利据置となった前日の日銀会合での会見で、植田総裁の発言内容がタカ派的とマーケットに受け取られ、円高展開を懸念したリスクオフによる売りがあったと思われる。

日銀の植田総裁は会見で、時間的な余裕に関する発言の自粛を宣言し、経済・物価状況に応じて迅速に利上げに関する決定をしていく姿勢を強調した。

Bloombergによれば、T&Dアセットマネジメントの浪岡チーフストラテジストは、日銀のスタンスが変化したことで円高が進み、市場の下圧力が高まったと指摘した。

また、前日に米国株市場においてS&P500が大きく下落したことも、今朝の日経平均の下落に大きく寄与していると思われる。

これらを踏まえると、米国大統領選挙やFOMCなどの重要イベントを来週に控えた今、日本株市場も含めてマーケットの急変動がいつ観測されてもおかしくないため、要警戒である。

日経平均テクニカル分析〜日経平均の現況と今後のトレンド予測〜

上記のチャート(Investing.comより)は、日経平均の1時間足チャートである。

このチャートを見れば、日経平均は今日の取引開始とともに大きく窓開けして下落しており、その値下げ幅は900円を超えている。

テクニカル分析的な観点では、直近で25日移動平均線と75日移動平均線でゴールデンクロスがおこっているものの、あまり機能せず、75日移動平均線は下向きに転じつつある。一方で、RSIは売られすぎのラインに近く、短期的な反発が予測される。

ファンダメンタル的には、米国選挙を控えた今、ボラティリティの拡大が予測され、米国株式市場でのリスクオフによる株価下落が始まっており、日経平均も連なる可能性がある。

こうしたことを踏まえると、少なくとも米国選挙やFOMCを控える来週、ポジションサイズは落としてリスクを減らし、警戒の姿勢を強化する必要があると思われる。


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