マーケットコメント：オーストラリアの8月CPI発表！為替への影響は？

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東西FXマーケットコメント – 2024年9月25日

文／宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

オーストラリアの8月CPIの結果を公表！3年ぶりの3%割れ！

9月25日、オーストラリア統計局が8月の消費者物価指数を発表した。

具体的な結果としては、CPIは前年同月比ベースで市場予測2.7%と一致する結果となり、変動の激しいコアインフレに関しては、前月3.8%に対して3.4%と下落した。

Bloomberg Newsによれば、2.7％はオーストラリアの中央銀行であるRBA (Reserve Bank of Australia)の目標値である3%水準を下割れする結果であり、これは3年ぶりとのこと。

8月の会合でRBAは政策金利を4.25%で据え置いたことと合わせて考えると、オーストラリアのインフレはもう落ち着いてきていると考えていいだろう。むしろ、インフレ目標値の下割れを踏まえると、RBAは経済成長の側面に目を向けている確率が高い。

先日発表された大規模な中国の景気刺激政策なども含めて、RBAが継続的な金融緩和政策に舵を切れば、オーストラリア経済は活性化すると予測される。そうなれば、オーストラリアドルは長期的に上昇する展開となるだろう。

AUDUSDテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記の図（Yahoo Financeより）はAUDUSDの日足チャートである。

この図を見ると、AUDUSDは2024年レンジ相場を形成していたが、直近その上値抵抗線を抜けて、上昇トレンドに転じていることがわかる。

75日移動平均線も上向きに転じており、0.675付近のレジスタンスラインを強く上抜けたことを考えても、長期的な上昇トレンドになる可能性は非常に高い。

オシレーター指標を見ると、RSIも買われすぎラインに到達しているとは言えず、MACDでは、MACDラインがシグナルラインを上抜けするゴールデンクロスが確認できる。

ファンダメンタル的にも、FRBの大幅な利下げによるドル安の進展を考えれば、この上昇は必然であると言える。FRBが継続的な利下げサイクルに突入すると考えると、この上昇トレンドは長期的に持続する可能性が高いと思われる。

これらのことを踏まえると、レジスタンスライン突破直後の今、AUDUSDは絶好の買い場かもしれない。

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