マーケットコメント:米短期市場で大規模なブロックトレード!為替への影響は?

2024年9月26日
米短期市場で大規模なブロックトレード!為替への影響は?

 

東西FXマーケットコメント – 2024年9月26日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

米国市場で大規模なブロックトレードが発生!機関投資家による利益確定の売りか?

9月25日、米国短期債市場で過去最大に大規模な11万8000枚の売り注文という取引が行われた。

この取引が行われたのは債券先物市場で、Bloomberg Newsによれば、年初来高値に近づいたところでの利益確定を目的とした注文だと予測されている。実際この注文の後、下落に転じていた2年債の利回りは反転してその日の高水準付近に近づいた。

現在米国債券市場では、利下げを織り込んだ利回りのスティープニングが起こっている。FRBが実際に追加的な利下げを今後行えば、その分ドル安となる展開が予測される。

日銀が利上げに動いていることを踏まえると、今後のドル円は長期的な円高トレンドとなる可能性が高いだろう。

USDCHFテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記の図(Investing .comより)はUSDCHFの日足チャートである。

この図を見ると、USDCHFは6月以降上昇トレンドで推移しており、直近は狭いレンジ相場を形成していることがわかる。

75日移動平均線も上向きに転じており、1.190付近のレジスタンスラインを上抜ければ、上昇トレンドの勢いはさらに強くなることが予測される。

オシレーター指標を見ると、RSIも買われすぎラインに到達しているとは言えず、MACDも今上昇トレンドであることは示唆しているものの、特に今後のトレンドを示唆するシグナルは出ていない。

ファンダメンタル的には、FRBの大幅な利下げによるドル安の進展を考えれば、USDCHFの継続的な上昇トレンドは少し懐疑的であると言える。スイスフランが日本円と同じ安全通貨であることを考えると、アメリカの景気弱体化が示唆されつつある今、USDCHFは主要なリスク回避先となり、下落する可能性の方が高い。

ただし、1.190のレジスタンスラインを突破した場合、少なくとも短期的には、USDCHFは絶好の買い場となるだろう。


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