マーケットコメント:農林中央金庫がドル社債発行を準備!巨額損失後初!

2024年10月08日
農林中央金庫がドル社債発行を準備!巨額損失後初!

 

東西FXマーケットコメント – 2024年10月08日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、10月7日に報じられた農林中央金庫のドル建社債発行について、他の日系企業のドル建債券発行も踏まえて解説していきます。メインテーマは相次ぐ日系企業のドル建債券発行と、ビットコインのリアルタイム分析。

農林中央金庫がドル建社債発行を発表!巨額損失計上後初のドル債

10月7日農林中央金庫が新たにドル建社債の発行を準備していることがBloombergにより報じられた。

農林中央金庫がドル建債券を発行するのは、同社が外国債券投資に関連して1兆6千億円の純損失計上予定と発表した6月以来、初めてのことである。

Bloomberg News によれば、前回のドル債発行は2023年3月であり、約1年と半年ぶりである。6月の巨額損失発表に関しては、採算の悪い外国債券10兆円分を売却することによって、この損失を計上することになったとのこと。永久劣後ローンの償還や後配出資によって増資を行い、損失を補填する予定である。

10月2日の記事でも、九州電力や丸紅、明治安田生命保険など、日系企業のドル建社債発行の増加について記載したが、やはり背景には、日銀とFRBの金融政策の方向性の違いと縮小する日米金利差があるようだ。

BTCUSDテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記の図(Investing.comより)はBTCUSDの日足チャートである。これを見れば、BTCUSDは年明けに大きく上昇して以降、レンジ相場で長期間推移していることがわかる。

強力なレジスタンスラインとして、71625付近が機能しているのに対して、サポートラインとしては、58360付近が機能している。5日、25日、75日移動平均線どれを見ても目立った方向性はない。ただ、短期的には25日移動平均線を75日移動平均線が上抜け、ゴールデンクロスになっており、レンジの上限まで上昇する可能性がある。

オシレーターを見ても、MACDとRSIどちらも目立ったシグナルは出しておらず、概ね中立である。

ファンダメンタル的には、BTCは金と同じ機能を果たすと言われている。これが事実なら、9月雇用統計で米国経済の堅調さが示されたこと、FRBのパウエル氏が次回の大幅利下げに消極的なことを考えると、ドル高からBTCUSDは下落する展開を予想される。

このように、ビットコインは現状目立った方向性がないため、様子見もしくはボックス内での逆張り取引が有効であると思われる。


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