マーケットコメント:元日銀理事の発言!日銀の利上げは半年に一回?

2024年10月09日
元日銀理事の発言!日銀の利上げは半年に一回?

 

東西FXマーケットコメント – 2024年10月09日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、10月8日に報じられた元日銀理事の前田氏の日銀の利上げペースに関する発言にフォーカスを焦て、9月以前の日銀政策会見と踏まえて、今後の日銀の動向について分析します。メインテーマは日銀の動向とTOPIXテクニカル分析。

日銀元理事が発言!日銀の利上げは半年に一回のペース?

10月8日、元日銀理事の前田氏の発言がBloomberg Newsにて報じられている。

元日銀理事で現千葉銀総合研究所社長の前田栄治氏は「日銀の次回利上げは2025年の1月である可能性が高く、その後は半年に一回の利上げペースとイメージできる」との見解を示した。

前田氏によれば、日銀の見通しに沿って物価やインフレが推移すれば、2025年後半には政策金利は1%程度で落ち着くとのこと。

確かに、日銀は8月に0.25pt利上げして以降、9月の政策会合では金利の据え置きを発表している。その際、日銀の現総裁である上田氏は円安や米経済の状況を踏まえて「時間的余裕はある」との見解を示している。

もしこの予想が正しければ、円高トレンドの勢いは予想以上に弱く、今の米経済の堅調さを踏まえれば、むしろドル円ではドル高が進展する可能性もある。

TOPIXテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記の図(Yahoo Finance.comより)はTOPIXの日足チャートである。これを見れば、TOPIXは8月に大きく乱高下して以降、レンジ相場を形成していることがわかる。

75日移動平均線は若干下向きではあるものの、ローソク足が上抜けと下抜けを繰り返しており、はっきりとしたトレンドは形成されていない。

オシレーターを見ても、MACDとRSIどちらも目立ったシグナルは出しておらず、概ね中立である。強いて言えば、MACDの上昇に比べてローソク足の上昇が少なく、短期的に大きく下落する可能性はある。

ファンダメンタル的には、自民党総裁の石破氏が現時点では金融所得課税強化を検討していないと発言したこと、日銀が利上げに対して慎重な姿勢をとっていることなど、日本株市場にポジティブな材料が増えており、中長期的に上昇すると考えられる。

このように、TOPIXを含めた日本株は現状目立った方向性がないため、様子見もしくは中長期目線での銘柄選好を行うのが適切であると考えられる。


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