マーケットコメント:豪州雇用統計は予想上回る!豪ドルの動向は?

2024年10月17日
豪州雇用統計は予想上回る!豪ドルの動向は?

 

東西FXマーケットコメント – 2024年10月17日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、発表されたオーストラリアの9月雇用統計が予想を大幅に上回った件について、マクロ経済の状況を踏まえながら、その内容とマーケットへの影響を分析していきます。メインテーマは堅調な豪州経済と為替市場における豪ドルの動向。

オーストラリア9月雇用統計は予想を上回る!豪州経済に回復基調あり?

10月17日、9月のオーストラリア雇用統計が発表された。

オーストラリアのフルタイム従業員数は予想2万5千人増加に対して、6万4千人増加と大幅に市場予測を上回る結果となった。一方で、失業率は8月と同水準で4.1%に落ち着いた。

これを受けて、為替マーケットでは豪ドル高が進展。豪ドル円は99.6円から100.1円まで高騰。対ドルベースでは、0.66650から0.67050まで上昇することとなった。

豪州経済は中国の動向と密接に関係している。中国当局が大規模な景気刺激策を打ち出している今、豪州経済の堅調性はより強化される可能性がある。そうなった場合、為替マーケットでは中〜長期的な豪ドル高が進展すると予測される。

豪ドル円テクニカル分析〜現在の値動き分析と今後のトレンド予測

上記のチャート(Yahoo Finance.comより)は豪ドル円の1時間足チャートを示している。

この図を見れば、豪ドル円は短期的にレンジ相場に入っていることがわかる。99円から101円の間でボックス相場を形成しており、特に大きなトレンドは発生していない。

テクニカル分析の観点で見ると、MACD、RSIはともにほぼ中立であり、直近で言えば、雇用統計の発表で上昇した後、下向きに転換しつつある75日移動平均線にぶつかっている。

ファンダメンタル的な観点で言えば、発表された雇用統計の結果から、予想以上に豪州経済は堅調であり、中国の景気支援策も合わせて考えれば、今後豪ドルは上昇していくと予測される。

こうしたファンダメンタルが考慮されれば、長期的にはリスクオンで豪ドル円は上昇すると思われるものの、現状目立った方向感は出ていない。もし101円というレジスタンスラインを超えてくれば、上昇トレンドを前提とした絶好の買い場となると予測される。


注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。