マーケットコメント:トランプ氏vsハリス氏拮抗!トランプトレード後退?
2024年11月04日東西FXマーケットコメント – 2024年11月04日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、最新の世論調査でハリス氏とトランプ氏が米大統領戦で拮抗している件について、マクロ経済の状況を踏まえつつ、その趨勢とマーケットへの影響を詳しく分析します。メインテーマは最新のトランプトレード動向とドル高後退懸念?
【11月1日】トランプ氏VSハリス氏拮抗!トランプトレード後退?
11月1日、最新の世論調査で、今週5日に行われる米国大統領選挙において、ハリス氏とトランプ氏が拮抗しているとの報道があった。
直近までは、ベディングマーケットなどでトランプ氏の優勢が観測されており、マーケットではトランプ氏の勝利を前提としたトランプトレードがマーケットを動かす大きなカタリストとなっていた。
ところが、最新の世論調査を見ると、ハリス氏が直近で猛追しており、再びどちらが勝つか分からない均衡状態となっているように思われる。具体的には、共和党トランプ氏と民主党ハリス氏の支持率がSwing State=まだどちらが勝つか決まっていない激戦区において、ほぼ互角になっているとのこと。
Bloombergによれば、トランプトレードは基本的にドル高と米国債の利回り上昇に関連している。実際に、ドル高と利回りの上昇がここ数週間のマーケットでは観測されてきた。
しかし、3日に報じられた世論調査を前提とすると、ハリス氏が勝つこと可能性も依然として大きいと思われ、実際にハリス氏が勝利した場合には、マーケットはサプライズから大きく変動すると可能性もある。
このように、大統領選挙の行末は未だ不透明であるため、どちらかが勝つことを前提視したポジションメイクは慎重にすべきだろう。
ドル円テクニカル分析〜ドル円の現況と今後のトレンド予測
上記のチャート(Yahoo Financeより)は、日経平均の1時間足チャートである。
このチャートを見れば、ドル円は直近レンジ相場を形成しながらも、緩やかに下落トレンドに入っていることがわかる。
テクニカル分析的な観点では、75日移動平均線で下向きに転じつつあり、直近では5日移動平均線が25日移動平均線や75日移動平均線を下抜けるデッドクロスも確認されている。
ファンダメンタル的にも、先週の日銀会合で植田総裁が利上げに関して時間的な余裕を前提とした姿勢を改めたこと、先週の雇用統計の結果が予想以上に悪かったことを踏まえても、短期的にドル円は下落し、円高展開となる可能性がある。
今週は米国大統領選挙やFOMCなどの為替市場にとってビッグイベントが多く控えている。よって、トレードする際には、ポジションサイズを減らすなどリスクを抑えるようにすべきだろう。
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