マーケットコメント:日経平均続落?半導体関連は特に軟調か?
2024年11月21日東西FXマーケットコメント – 2024年11月21日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、続落している日経平均についてその原因と今後の展望について、マクロ経済の状況を踏まえつつ、その内容を詳しく分析していきます。メインテーマは続落する日経平均とそのテクニカル分析。
【11月20日】日経平均続落?半導体関連は特に軟調か?
11月20日、日経平均は300円を超える値下げ幅となった。
セクターとしては、特に半導体製造装置の株(アドバンテストやディスコなど)が下落し、三菱重工業などの機械系、ソニーグループなどの電機株といった輸出銘柄が軟化した。
この背景にあるのは、エヌビディアの決算が予想を下回ったことや一時的な円高への動きなどの要因であると思われる。野村證券の伊藤シニアストラテジストは「エヌビディアの下落を受けて、機械的に半導体関連株が売られている」と指摘。
もし、為替マーケットでさらに円高が進むのであれば、今まで円安を織り込んで上昇してきたと思われる日経平均はさらに下値を掘る可能性があるだろう。
日経平均テクニカル分析〜日経平均の現況と今後の推移予測
上記の図は日経平均の日足チャートである。
この図を見れば、日経平均はレンジ相場となりつつも直近は下落していることがわかる。
テクニカル分析の観点で言えば、25日移動平均線、75日移動平均線は共に方向感を失っており、38000円から40000円程度で上昇と下落を繰り返している。一方で、MACDではデッドクロスが起こっており、RSIは中立的な立ち位置となっている。
ファンダメンタルの観点では、エヌビディアの決算が予想より悪かったこと、為替マーケットで若干進行している円高などを考えると、日経平均の先行きには懸念があると考えられる。
米国株価市場もPERベースで見るとかなり高値圏に推移しており、米国の株式市場が一時的に下落すれば、連動して日経平均も落ちることが予測される。一方で、米国株式市場が堅調だとしても、日経平均が連動して必ず上昇するとは考えにくい。
これらを踏まえると、日経平均は長期的にレンジ相場〜下落相場で推移する可能性があるだろう。
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