マーケットコメント:資金調達コスト上昇!米国集中投資は継続か?
2024年11月22日東西FXマーケットコメント – 2024年11月22日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、急上昇している米国金融市場における資金調達コストに関して、マクロ経済の状況を踏まえつつその現況とその背景に関して分析していきます。メインテーマは増大する資金調達コストとドルインデックスのテクニカル分析。
【11月22日】資金調達コスト上昇!米国集中投資は継続か?
11月21日、米国の金融市場における資金調達コストが急拡大している。
Bloombergによれば、年末に向けた翌日物一般担保レポや住宅証券ローン( MBS)レポの金利が急上昇しているとのこと。今年の終わりまで残り1ヶ月となったことで、トレーダーは米国の資金調達市場に殺到しているそうだ。
TDセキュリティーズの米金利ストラテジスト、ヤン・ネブルジ氏は年末の織り込まれ具合の早さを指摘した上で、「資金調達コストの上昇は年末に向けてさらに拡大するだろう」とコメントした。
もし、トレーダーがさらに米国に集中するようであれば、ドルはさらに堅調となるだろう。そして、米国経済の唯一的な堅調性を考えれば、このシナリオが起こる確率は低くないと考えられる。
ドルインデックステクニカル分析〜ドルインデックスの現況と今後の推移予測
上記の図(Investing.comより)はドルインデックスの日足チャートである。
この図を見れば、ドルインデックスは継続的な上昇トレンドになっていることがわかる。
テクニカル分析の観点で言えば、25日移動平均線、75日移動平均線は共に上昇に転じており、長期的な上昇トレンドの継続が予測される。一方で、RSIやMACDはかなり高値圏で推移しており、デッドクロスが確認され、短期的な反落も考えられる状態となっている。
ファンダメンタルの観点では、米国経済の唯一的な堅調性やトレーダーの米国市場への集中を考えれば、ドルの需要は今後とも継続し、一層強化されることが予測される。
これらを踏まえると、一時的に反落するとしても、ドルは今後とも上昇する可能性が高いだろう。むしろ、一時的に反落した場合には絶好の買い場となることが予測される。最新記事一覧
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