マーケットコメント:日本バリュー株躍進!配当再投資の行方は?

2024年12月04日
12月3日、本ページでは、日本のバリュー株が日本株式市場でプレゼンスを高めつつある件についてその内容と背景を考察します。


東西FXマーケットコメント – 2024年12月04日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、日本株市場でプレゼンスを高めつつあるバリュー株について、現在のマクロ毛剤の状況を踏まえつつ、その背景と今後のトレンドについて分析します。メインテーマは躍進するバリュー株とTOPIXテクニカル分析。

【12月3日】日本バリュー株躍進!配当再投資の行方は?

2024年、日本株式市場におけるバリュー株は4年連続で日本株全体をアウトパフォームする予定である。

バリュー株とは「割安株」とも呼ばれる企業が持つ業績や資産に比べて株価が相対的に安い銘柄のことであり、ここ数年こうした銘柄のパフォーマンスが毎年インデックスを凌駕している。

Bloombergによれば、フィリップ証券の増沢丈彦トレーディングヘッドは、年末にかけてアクティブファンドや個人投資家の元に配当などで約7兆円の資金が入ると予測しているとのこと。増沢氏はこうした配当利益の再投資がバリュー株を中心として日本株式市場全体を押し上げる可能性を考えている。

先日発表された日本のCPIは予測を上回っており、インフレは順調に進みつつあることがわかった。一方で、これにより日銀の利上げペースが促進され得るとの見方もあり、今後の日本株市場の動きについては要注目である。

上記の図(Yahoo Finance.comより)はTOPIXの日足チャートである。

上この図を見れば、TOPIXは8月の大きな下落以降レンジ相場で推移していることがわかる。

上テクニカル分析の観点で言えば、75日移動平均は上向きに転じつつあり、RSIやMACDは中立を保っている。レンジ相場のレジスタンスラインである現在の価格帯を超えてくれば、本格的な上昇トレンドの到来が期待される。

上ファンダメンタルの観点では、CPIが予測より高かったこと、それにより日銀の利上げペース引き上げ懸念などから円高が予測される。そうなった場合には、現在好調である輸出ビジネスが軟調となり、それが日本株市場全体に影響を及ぼす可能性がある。

上上のようなリスクを踏まえたとしても、現在のレジスタンスラインを超えてくるようであれば、日本株はアップサイドが期待できるだろう。もしそうなれば、レジスタンスラインを超えた瞬間は絶好の買い場である可能性がある。


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