マーケットコメント:BTCが上昇!21年以来最長の上昇記録!
2024年12月16日東西FXマーケットコメント – 2024年12月16日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、ビットコインが先週から記録的な上昇を続けている件について、マクロ経済の現況を踏まえつつ、その背景と今後のトレンドを分析します。メインテーマは記録的な上昇を続けるビットコインとそのテクニカル分析。
【12月16日】BTCが上昇!21年以来最長の上昇記録!
ビットコインが先週から記録的な上昇を続けている。
暗号資産ビットコインは16日にこれまでの史上最高値を突破し、10万6493ドルとなっている。この日、ビットコインは3%程度値上がりし、その他アルトコインが連動して上昇するインセンティブとなった。
その背景には、米国次期大統領であるトランプ氏がデジタル資産に対して寛容な姿勢を見せていること、さらに、トランプ氏が国家的なビットコイン備蓄を構想しているとの報道などもあったと考えられる。こうしたトランプ氏関連のビットコイン報道が相次いだことが、直近のビットコイン上昇に大きく寄与したと思われる。
Bloombergによれば、アルべロスマーケッツのトレーディング責任者であるショーン・マクナルティ氏は「マイクロストラテジーがナスダック100に加わることで、インデックスファンドの購入を通して、ビットコイン購入資本が増加するのではないか」と指摘した。
ビットコインは今年、大手運用会社が上場投資信託であるビットコインETFなどを取り扱い始めたことで、その需要が大きく増大した。これらの要因から2024年を通して、ビットコインは2024年初めには5万ドルだったのが、この一年で10万ドルという倍以上の価格となった。
今後、米国以外の景気が不安定な今、金が資産保全目的として上昇すれば、ビットコインもそれに連動してさらに上昇する可能性がある。ただ、ビットコインはボラティリティも他のアセットクラスに比べてかなり大きいため、投資には注意が必要だ。
ビットコインテクニカル分析〜ビットコインの現況と今後の推移予測
以下の図(Investing.comより)は、ビットコインの日足チャートである。
この図を見れば、ビットコインは11月以降大きく上昇していることがわかる。
テクニカル分析の観点で言えば、75日移動平均線も上向きとなっており、25日移動平均線から75日移動平均線まで綺麗な上昇トレンドフォーメーションを形成している。オシレーター指標に関しては、MACDではゴールデンクロスが形成されつつあり、さらなるアップティックを予測することができる。一方で、RSIはすでに買われすぎゾーンに入っており、一時的な反落を示唆している。
ファンダメンタルの観点では、ビットコインはトランプ氏のデジタル資産に対する寛容的な姿勢や、金と同じ資産保全目的からかなり需要が高まっている。もし、このままグローバル経済がより軟化して行けば、ビットコインはさらに上昇する可能性がある。
これらを踏まえると、もし一時的にビットコインが下落すれば、そこは絶好の買い場となるかもしれない。よって、今後ともビットコインの動きには継続的な注意が必要である。
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