マーケットコメント:コーヒー価格高騰!トレーダーはリスクヘッジへ

2024年12月26日
12月26日、本ページでは、コーヒ価格が高騰しているため、トレーダーがリスクヘッジを模索している件について、その内容を解説していきます。


東西FXマーケットコメント – 2024年12月26日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。

本日は、コーヒーの価格高騰によりトレーダーが新たなリスクヘッジ手段を模索している件について、その内容と背景について分析していきます。メインテーマは高騰するコーヒーとゴールドのテクニカル分析。

【12月26日】コーヒー価格高騰!トレーダーはリスクヘッジへ。

26日、直近コーヒーの価格が大きく高騰している。

アラビカ種のコーヒーは、今年に入ってから70%上昇しており、ここ40年での史上最高値を更新したとのこと。こうしたコーヒーの価格上昇によって、トレーダーは新たなリスクヘッジ手段を模索している。

価格が急激に変動しすぎると、追証の可能性が発生する。仮に追証となった場合には、巨額のキャッシュが流出することになるため、トレーダーはレポ取引や流動性スワップ取引といった取引所外でのリスクヘッジを測っているそうだ。

Bloombergによれば、英国のコーヒー取引業者であるオリジン・コモディティーズでディレクターを務めるキット・カリバー氏によれば、「このままでは資金が流出する一方であるため、対抗策を講じる必要がある」とコメントした。

ただでさえ出来高の多くない商品市場においてこれだけの急変動が起こると、ポジションの圧縮、解消からボラティリティは短期的に爆発的に高まる可能性がある。そのため、今後ともコーヒー市場の動きには引き続き要警戒である。

ゴールド先物テクニカル分析〜ゴールドの現況と今後の推移予測

以下の図(Investing.comより)はゴールド先物の日足チャートである。

この図を見れば、ゴールドは11月までは大きな上昇トレンドとなっていたものの、直近はレンジ相場となっていることがわかる。

テクニカル分析の観点で言えば、26日移動平均線は上向きになっている一方で、直近では25日移動平均線と75日移動平均線の間でデッドクロスが確認されている。オシレーター指標の観点では、MACDとRSIはともに中立を保っている。

ファンダメンタルの観点では、直近、米国においてインフレ再燃が懸念されている。米国経済の堅調性は明らかなものの、もしインフレが再燃するようなことになれば、そのヘッジからゴールドはさらに上昇する可能性がある。

これらを踏まえると、ゴールドは直近で価格が停滞しているものの、米国経済やマクロ経済の動向によっては、さらなるアップサイドがあると言えるだろう。


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