証拠金

「証拠金」または「マージン」とは、FX会社での常用語で、各取引を担保となる金額を指す。FXの取引を始めるには、まずFX会社に一定の金額を担保として預け入れる必要があり、この預け金を「証拠金」と呼びます。行った取引が決済されると、FX会社に預けてある証拠金に含み損益が加減され算出された金額が「有効証拠金」になります。

証拠金取引口座は、その中核として、可能な投資収益率を高めるために借入を伴います。投資家は、借入金またはレバレッジを使用して株式に投資したい場合に、自分の投資資本よりも大きなポジションを運用するために、しばしば証拠金取引口座を使用します。これらの証拠金取引口座は投資家のブローカー（FXブローカー・証券会社）によって運営され、毎日現金で決済されます。

開始するには、外国為替市場での取引に関心のある投資家は、最初に通常のブローカーまたはネット証券会社のいずれかを探し、決定したそれらのブローカーにて証拠金取引口座を開設する必要があります。外国為替証拠金口座は、株式のマージン口座と非常によく似ています。投資家は、ブローカーから短期融資を受けています。ローンは、投資家が受けたレバレッジの額に等しくなります。

投資家は、取引が発生する前に、まず証拠金取引口座に資金を入金しなければなりません。入金必要金額は、投資家とブローカーの間で合意されたマージンの割合によって異なります。例えば、100,000通貨単位以上で取引される口座の場合、証拠金率（レバレッジ）は通常1％（10倍）または2％（50倍）です。しかし、より柔軟に取引を希望するトレーダーは、多くの海外FX会社を利用することによって最大0.5％（200倍）のレバレッジを選択できます。

したがって、100,000ドルを取引したい投資家にとって、1％のマージン（10倍）は、1,000ドルを口座に入金する必要があることを意味します。残りの99％はブローカーから提供されます。この借り入れ金額に直接利子かかりませんが、投資家が受渡し日までにポジションを決済しない場合、ロールオーバーする必要があります。その場合、投資家のポジション（ロングまたはショート）と原通貨の短期金利に応じて利息が請求される場合があります。

証拠金取引口座では、FXブローカーは1,000ドルを一種の保証金として使用します。投資家のポジションが悪化し、トレーダーの損失が1,000ドルに近づいた場合、ブローカーはマージンコールを発生できます。これが発生した時、ブローカーは通常、投資家に口座にさらに資金を預けるか、ポジションを閉鎖してリスクを両当事者に制限するように指示します。

しかし、多くの海外FX業者の場合、「ゼロカット方式」というマイナス残高保護を提供しています。ゼロカット方式とは、為替相場が急激な変動による、強制ロスカットが発生せずに口座の残高がマイナスになってしまう場合に、お客様に代わり、ネット証券会社により証拠金以上の損失額を負担し、口座のマイナス残高を自動的に「０」バランスにリセットする制度です。ゼロカット方式は、お客様へ完全なマイナス残高保護を提供し、不便な追証の制度を排することで、借り入れの心配を取り除きます。