「東西FXリサーチ」年末に向けて進む米ドル高・円安

2021年5月31日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

年末に向けて進む米ドル高・円安

USD/JPYは109.79を超えるベースを完了し、クレディ・スイス(Credit Suisse)のアナリストは、今年の最高値である110.97に戻る力を探している。

サポートは109.04に上昇

昨日、米ドル/円は急騰し、5月中旬の高値である109.75/79からの主要な価格抵抗が解消された。 これにより、短期的なレンジをより高く解決するためのベースが完成し、2020年2月の110.79/97でからの3月下旬の高値と潜在的な下降トレンドに挑戦するために強さの道を切り開くことができると見られている。

110.79/97からの新たな後退は許容されるべきだが、Credit Suisseのバイアスは、111.95 / 112.40でより重要な抵抗を明らかにするためにここを超えるためのブレークであり、ここを超えると、中期的な基盤が完成するだろうと同社のアナリストは見ている。

「サポートは最初は109.76に移動するだろう。もし、これを下回る場合は、スライドを109.46に戻すための即時の上方バイアスが緩和され、109.04が理想的に保持されるとみられる。

UBSウェルス・マネジメントによると、米ドル高・円安が進むと見ている。その理由は、米連邦準備理事会(FRB)で量的緩和の縮小(テーパリング)を巡る議論の進行。米ドル/円は、2021 年 9 月末が 112 円、同 12 月末が 113 円、2022 年 3 月末が 114 円、同6月末が115円と予想している(従前予想は 2021 年 6 月末が 110 円、それ以降 2022 年 3 月末までが112 円)。同社のレポートでは、1ドルが105円に向かえば日本の運用会社がヘッジ無しでの外債投資の積み増しに動くとみられ、この水準が下値支持線として強く意識されると述べている。一方、115円に向けて上昇する場面では、日本の輸出業者が為替ヘッジを活発化させると加えている。一方で、もし日銀が現行の長短金利操作を予想外に変更する場合には、投資家の間での動揺の広がりによって、ドル円が 105 円を割り込むなど円がドルに対して上昇する可能性があるとも述べている。一方、FRB が想定以上にタカ派姿勢を強めた場合は、米国金利が急騰しドル円が 115円を超える可能性もあるとも記している。


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