「東西FXリサーチ」世界成長鈍化から円高進む可能性

2021年9月08日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

世界成長鈍化から円高進む可能性

米長期金利の上昇による円売り・ドル買いが優勢ながら様子見の市場参加者が増えている中8日午後の東京外国為替市場で円はきょうの安値圏で小幅な動きとなっている。14時時点での米ドル/円は 110.30~31。

投資家はニューヨーク連銀総裁の講演や米地区連銀経済報告の発表を待っている。強気の米ドル環境の高値から少し離れています。ブルームバーグによると、みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストが、緊急事態宣言の解除が予想される10月以降、消費の回復が予想されていると指摘。政府の休業要請による供給制約と消費者の行動制限が消費を抑圧してたため、10-12月ごろサービス消費中心に回復し、GDPを前期比で0.9%押し上げる可能性を示唆していた。

日本では第2四半期の国内総生産を報告した。4-6月期の国内総生産改定値は前期比0.5%増、年率では1.9%増だった。 設備投資を中心に2四半期ぶりのプラス成長となり、GDPの半分以上を占める個人消費も底堅さを示した。しかしながら、緊急事態宣言下で行動制約が続いていることから、7-9月期は低い伸びが続くと見込まれている。読売新聞によると政府はコロナワクチン接種の進展に合わせ、10月以降、段階的に行動制限を緩和する方針が固められていると報道した。一方、日本銀行は堅調に推移しており、サービス事業を圧迫する可能性のある非常事態宣言により、景気回復は緩やかなものとなる可能性がある。

一方、三菱UFJ銀行のエコノミストは、利回りの抑制、ドルの過大評価と米国の経常収支赤字の拡大、円安からの回復が見込まれることから、米ドル/円は徐々に下落すると予想されていることを示唆している。9月は回復力があるが、徐々に軟化する可能性がある。9月のFOMC会合は米ドル/円のサポートに役立つと予想されているが、世界経済の成長鈍化が予想されるため、円高が進む可能性がある。 したがって、ドルと円の間の争いは、109レベルを中心とした米ドル/円の動きを維持すると予想されている。


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