「東西FXリサーチ」中国不動産大手のデフォルト懸念からのリスク回避が高まる

2021年9月22日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

中国不動産大手のデフォルト懸念からのリスク回避が高まる

米ドル/円は109.00から111.00の間の比較的狭い取引範囲で取引されている。外国為替セッションは非常にゆっくりと始まり、USD/JPYが109.20を下回り、他のfxがドルに対してわずかに下落したため、円クロスのわずかなドリフトが低下した。

現在、チャートに現れる動きは不動産大手チャイナ・エバーグランデ・グループ(中国恒大集団)を巡るデフォルト懸念が生み出している。中国恒大の本土不動産部門 は取引所への22日の届け出で、2025年償還債(表面利率5.8%)の利払いがクリアリングハウス外での交渉を通じて解決されたことを説明しているが、支払いの具体的な時期や規模は示されていない。そのため、一部のアナリストの間では中国恒大が今回の動きをデフォルト(債務不履行)に分類する必要なく利払いを遅らせることで社債保有者と合意したのではないかとの観測が出ている。一方では、23日期限の利払いが行われるとの報道もされている。

その流れを受けて東京外国為替市場は円が全面安。リスクオフの円買いが巻き戻された。MUFG銀行のエコノミストは、先月強気のバイアスをかけた後、バイアスを弱気に戻している。中国情勢の悪化によりリスク回避がエスカレートしている。MUFGのアナリストによると、中国の不動産の不確実性は さらに深刻化するとは予想していないと述べているが、リスク回避は引き続き高まり、リスクは短期的に悪化する状況に偏っているとみている。ポジショニングデータは、市場にかなりのショート円ポジションが残っていることを示しており、リスク回避のポジションの清算があれば、円はおそらくアウトパフォームするだろうと言う。

一方、現行の金融政策を維持した日銀金融政策決定会合の影響は限定的だった。投資家はあす発表される予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を注目している。


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